情報基盤センターの全学SD(*1)・FD(*2)事業「教職員のための情報セキュリティ対策」を2月22日(水)に対面及びオンラインのハイブリッド形式で開催し、128名の教職員が参加しました。 この事業は、デジタル化の推進に伴う情報セキュリティの確保に向けた取組を進めるため、教職員の意識を高めるとともに、対策を講じる一助とすることを目的に、立命館大学情報理工学部の上原哲太郎教授を特別講師に迎え、開催しました。
最初に、上原教授が「情報セキュリティの目的は、事業を止めることなく確実に継続させるために行うことと事故発生時に損害を最小にするために行うことであり、技術ではなくマネジメントの問題である」と説明しました。 続いて、標的型攻撃やランサムウェア攻撃の実例の紹介の後、サイバー攻撃対策として最新技術の必要性とともに、教職員が実践できる自衛策として、URLや拡張子を毎回確認すること、パスワード付きZIPファイルをメールに添付する習慣をやめること、データのバックアップを取ることなどが紹介されました。
参加した教職員からは、「具体的な事例を上げつつ、最新のトラブルや事故、犯罪のケースについて詳細に説明があり、大変興味深かったです。対応策を再確認し、侵入されないよう、万が一被害にあったとしても最小限に食い止められるよう、心掛けようと思います」「これまで漠然と『怪しいメールには気を付ける』と思っていたが、正しいURLの見分け方やバックアップについて、具体的な対策を教示いただけたのでよかったです」などの感想が寄せられました。
*1 SD(スタッフ・ディベロップメント)…大学職員の大学運営に必要な知識・技能を身に付け、能力・資質を向上させるための取組。 *2 FD(ファカルティディベロップメント)…大学教員の授業内容や教育方法を改善し向上させるための取組。
講義の様子(上原教授)
(情報基盤センター)