学校教育教員養成課程小中教育専攻学校教育コース2回生の谷口春菜さんと山下菜月さんが、理数情報教育系の日高翼特任講師とともに、2月18日(土)に青少年のための科学の祭典(和歌山大会)で実施された「和歌山おもしろ科学大賞投稿動画コンテスト2022」において、金賞(和歌山おもしろ科学大賞)を受賞しました。 今回受賞した動画のタイトルは「博せのおもしろ実験~炭さんマグマを作ってみた~」で、水と油が混じらないことで起こる現象に着目し、子どもたちが粒子の存在を意識しやすくすることをねらいとした作品です。
また、同コースの谷口詩音さん、辻萌花さん、渡部葉月さんが、小中学生が苦手意識を持ちやすい「光の屈折」をテーマに、まるで消えて見える手品のような3つの実験を収めた科学動画「あら不思議!消えちゃう不思議な実験3選!」で、鵜山瑞希さん、小井手美月さん、野田紗緒里さんが、小学校の新規学習項目である「音」に着目し、ストローで音階を作る遊びを通し、子どもたちが音に親しむこと、そしてゆくゆくは音の性質やエネルギーの概念形成に役立てるようにという願いを込めた科学動画「ストローでドレミをつくろう!」でそれぞれ日高特任講師とともに銀賞を受賞しました。
金賞を受賞した山下さんらは、「金賞をいただき、誠に光栄に思います。私たちの動画が金賞を受賞したと聞いて、挫けず最後まで作成して頑張った甲斐がありました。また、この動画は大学の先生や家族の協力のもと完成することができ、感謝の気持ちでいっぱいです。この動画を作成して、子どもに興味を持ってもらうことや分かりやすく伝えることの大切さを学ぶことができました。この経験を活かし、理想の教師像に近づけるように努力していこうと思います」と述べました。 銀賞を受賞した谷口さんらは、「私たちのチームの動画が、このような素晴らしい賞をいただけたこと、とても嬉しく思います。チームで動画のテーマ選定、撮影などを行うなかで、私たち自身が科学の楽しさを肌で感じることができました。また、視聴者である子どもたちに科学の楽しさを分かりやすく伝えるにはどう工夫すれば良いのか、もっと学びたいという気持ちになるにはどうすれば良いのか、友達や先生にアドバイスをいただきながら試行錯誤するプロセスは難しくもとても面白く、私たち自身も楽しみながら作品作りができました。試行錯誤を繰り返しながら取り組んだこの経験は、子どもたちのためだけでなく私たち自身の学びになりました」と喜びを語りました。 同じく銀賞を受賞した野田さんらは、「この度このような賞を頂き、光栄に思います。私たちは『自分自身が楽しいと思える動画』を意識して作るように心がけました。ものづくりを通して、理科と音楽をはじめとする他教科をつなぎ、子どもたちの興味・関心を引き出すことができる楽しい動画を作れていたなら嬉しいです。教員をめざす者として、ただ学ぶのではなく、楽しむ心を忘れずに授業をできたらいいなと改めて感じました」と話しました。
学生らを指導し、ともに受賞した日高特任講師は、「皆、学んだ理科教育学的知識・技能を意識しながら取り組みました。それゆえ、『どのように教えるか』という教師主導のスタイルでなく、動画を見た子どもたちがその先に『どのように学ぶか』という子どもを中心とした学びを、自然に意識できていたと思います。彼女らがこれから教師になっても子どもの視点を大切にした授業を展開できる人になってくれることを願っています」と総括しました。
オンライン授賞式の様子
(理数情報教育系)