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運用担当部局:広報室広報係

学校教育教員養成課程 数学教育専攻

 

明日のための数学教育をめざして

・算数・数学科の教員を目指しているあなたへ!
・数学の専門知識と数学教育に関する実践力の修得に意欲を持っているあなたへ!
・子どもや生徒に算数・数学の面白さを伝えたいと思っているあなたへ!
・専門知識を駆使して、数学の諸問題に積極的に取り組みたいあなたへ!

数学教育専攻では、将来、教育の現場において、特に算数・数学に関して、優れた指導力を持ち、中心的な役割を担うことが可能な小学校・中学校教員及び高等学校教員を育成することをめざします。そのために、数学的な能力と数学教育の理解を深めることに重点を置きます。

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学びのポイント 1

数学の考え方・感性を身に付ける

代数、幾何、解析、確率・統計などの純粋数学を深く学び、これらを通して数学的な考え方・感性を身に付けることができます。それらは、小学校において特に算数分野で中心的な役割を果す教諭や、中学校の数学教諭になるためには欠くことのできないものであり、数学を自身の軸に据えて人生を送っていく基盤となってくれると信じています。

学びのポイント 2

教育現場で実践研究を続けるための学び

数学教育について小学校から高等学校までを見通しながら,理論と実践の両面から深く学びます。また,その中で,これからの時代の算数・数学教育を担う教員として,教育現場で実践研究をすすめていくことができるように,教育内容・教育方法についての研究方法について学びます。

学びのポイント 3

4年間積み上げ型の教育実習

教師としての実践的指導力を身に付けるために「観察実習(1回生必修)」→「体験実習(2回生選択)」→「基本実習(3回生必修)」→「発展実習(4回生選択)」と、4年間を通して教育実習を積み上げていきます。また、電子ポートフォリオを使い、入学から卒業まで指導教員と定期的に面談し、良好な学生生活が送れるように支援します。

アドミッションポリシー(入学者受入方針)

 

募集人員

47人(小学校コース32人・中学校コース15人)

学習領域

代数学、幾何学、解析学、応用数学、数学教育学

取得できる免許・資格

  • ●:

    小学校コース 小学校1種
    中学校コース 中学校1種(数学)

  • ○:

    小学校コース 中学校1種(数学)、高等学校1種(数学)、幼稚園1種
    中学校コース 小学校1種、高等学校1種(数学)、幼稚園1種

  • 資格:

    学校図書館司書教諭、社会教育主事、図書館司書、博物館学芸員

  • ●:

    卒業要件単位で取得できる教員免許状

  • ○:

    卒業要件以外の単位を併せて履修することによって取得できる教員免許状
    (ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません)

4年間の学び

1回生

高校数学から大学数学へ

高校数学までは、直感的な考察により、計算やその応用を主な目的とし、理論的な考察についてあまり深入りしてきませんでした。例えば、数列の極限は「限りなく大きく」とか「限りなく近づく」など、「文学的」な記述により表現され、意味を深く考えませんでした。しかし学問に限らずスポーツでも同じように、さらに進んだ高度な技術を身につけるためには、地味でつまらない基礎鍛錬が必要になってきます。しかし、この苦しみを経ずに高い水準の数学を理解することはできません。
大学数学は積み上げではなく、掘り下げから始めます。例えば、長方形の「面積」が「底辺×高さ」であることを知っていますが、曲線で囲まれた図形の「面積」とは何を意味するのか?我々は「面積」という言葉をわかったつもりでいましたが、そもそも「面積」とは何か?と開き直られると説明に戸惑ってしまいます。「面積」については1回生開講の微分積分学で学ぶことになります。
大学数学を学ぶ上でのポイントは問題意識の変革です。1回生ではその変革を促すような「ショッキング」な講義が展開されるでしょう。それは明治維新が黒船というショックによって行われた事実に似ているかもしれません。

主な授業
  • 教職入門(学校観察実習)

  • 微分積分学AB

  • 基礎数学AB

  • 幾何学A

  • 代数学A

  • 情報機器の操作

2回生

数学の体系

2回生では、1回生での入門を経て数学を本格的・体系的に学んでゆきます。さらに数学科教育法・算数科教育法も加わり、専門知識を生徒たちに伝える基盤を作ります。

主な授業
  • 代数学 B・C

  • 解析学 A・B

  • 幾何学 B・C

  • 数学科教育法I・II

  • 算数科教育法

3回生

数学のプロフェッショナルになろう

1、2回生で学習したことを基礎として、論理を重視した数学的思考を行えるようになります。さらに、得られた知識をもとにして、基本教育実習で児童・生徒を実際に教えることにより、『教育とは、教えるとは、分かるとは』等を真剣に考えます。

主な授業
  • 基本教育実習

  • 数学科教育法 III・IV

  • 解析学 I・II・III・IV

  • 幾何学 I・II・III・IV

  • 代数学 I・II・III・IV

  • 応用数学 I・II・III・IV

4回生

数学の学び方

小学校、中学校の先生として、「数学」の力をつけるには、どうすればいいのでしょうか。数学教育講座では、それを専門的な各分野、つまり、代数学、幾何学、解析学、応用数学、数学教育学の勉強を通して、身につけることで目指します。しっかりと、1冊の本を1年間を通して、読むことにより、数学を考えるとはどういうことか、数学の本を読むとはどういうことか、をセミナーの形式で学びます。それは、将来、先生になったとき、自分の核になります。

主な授業
  • 教職実践演習

  • 卒業論文

  • 解析学研究I・II

  • 幾何学研究I・II

  • 代数学研究I・II

  • 応用数学研究I・II

  • 数学教育学研究I・II

卒業後の進路

キャリア支援センターがガイダンスや模擬面接などを実施し、万全なフォローアップを行い、厳しい就職情勢に打ち勝つための情報やアドバイスを随時発信しています。
特に教員採用試験に向けては、教育委員会や学校現場で勤務経験のある専門のキャリア・アドバイザーが採用試験に向けた面接練習、場面指導や模擬授業対策などを行っており、教員正規採用人数では毎年全国トップクラスの実績を誇ります。

主な就職先

  • 大阪府教育委員会

  • 奈良県教育委員会

  • 大阪市教育委員会

主な進学先(大学院)

  • 大阪教育大学大学院
  • 大阪大学大学院

就職状況

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教員からのメッセージ

数学教育学は、数学と教育学を単に合わせた学問ではなく、数学・学習者の認識・社会の変化などの視点から複合的に研究する独自の学問です。小学校から高校までに学ぶ学校の算数・数学の内容や方法は時代とともに変化してきました。たとえば、コンピュータの急激な発展によって、小学校の数と計算の教育内容もそれ以前の教育とは違い、数感覚、数の仕組みの理解などがより強調されるようになりました。また、教育方法についてはICTの利用も最近は盛んになってきています。
数学教育専攻では、小・中学校コースの別に関係なく、算数教育・数学教育を学ぶ機会があり、小・中・高校を見通した算数・数学教育を学べるようになっています。私の研究室では、算数・数学の教育内容・方法について、学習者がどのように数学的概念を獲得していくのか、どのような点においてつまずきやすいのか等を実際に調査し、それをもとに現在の教育内容・方法について見直したり、新しい教材の開発を行ったりしています。その中で、諸外国の教育との比較や歴史的な考察なども行います。最近開発した教具の中には特許を取得し商品化されたものもあります。また、学校の教科書ではまだあまりみられない教育内容として、結び目理論やグラフ理論の教材開発も行っています。学校教育は学習指導要領によって教育内容や方法が変化しますが、いつの時代においても自分の頭でその時代に応じた教育内容や方法を考えることができる教師になってほしいと考えています。

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数学教育講座 柳本 朋子