本学は、日本における学校教育の未来のための試みを附属学校園の協力のもとに実施しています。また同時に、外国の教員養成機能のある多くの大学と協定を結び、教員養成機能の強化に向けた取組みも進めています。
 そうした取組みのひとつとして、今回はドイツにおける協定締結校のひとつであるライプツィヒ大学とライプツィヒ市の複数の学校の校長先生をお招きして、9月19日(木)に柏原キャンパスにおいて「多文化共生社会における学校の使命」というテーマでシンポジウムを開催します。
 ドイツは、第二次世界大戦後の急速な経済復興の時期に、労働力不足を補うためにトルコをはじめとして多くの国から移民を受け入れ、近年においてもライプツィヒ大学が出身大学であるメルケル首相の政策により、諸外国から多くの移民を受け入れていることから、様々な文化背景を持つ人々が集まっています。こうした多文化の人々が共生する社会で学校教育が持つ課題や対応の工夫を日本で紹介いただき、また、日本の教育の特色と比較検討することで、人口減少の理由から、今後外国からの人々を受け入れることになる日本の未来における多文化社会の在り様を検討することが出来るのではないか、と期待しています。

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学校安全主任講習の開催

 本学附属池田地区にあります大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター主催の学校安全主任講習が7月31日、8月1日に開催され、全国の学校から70名近くの教職員の方々に参加いただきました。
 私からは、平成13年6月8日に本学の附属池田小学校で8名の尊い命が奪われ、15名の児童や教職員が負傷したという事実があり、これまで反省と改善に向けた取り組みを行ってきていますが、どれだけ後悔し、どれだけの取り組みを行っても決して児童の命を取り戻せないという事実があるということ。人の命がかけがえがないものであるという認識を改めて肝に銘じて安全活動に取り組む必要があることを強調してご挨拶させていただきました。
 深く頷いて聞いてくださった参加者の皆さんが、心をひとつに講習に取り組まれて得られた新たな学びを,それぞれの学校で還元していただけることを願っております。

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 7月27日(土)・28日(日)の2日間、柏原キャンパスにおいてオープンキャンパスを開催しました。1日目は台風接近による雨模様、2日目は一転して大変な日差しのなかでの開催でしたが、27日が3586人、28日が2853人の参加者で、大変賑わいました。
 オープンキャンパスでは、将来学校現場で教師として活躍したい、あるいは教育に広い視野をもって学びの高度化を図りたいと本学に興味をもってくれている人たちに、本学での学びを体感していただけるよう様々なイベントを実施しています。なかでも今年、特色あるイベントのひとつに、ICTによるプログラミング教育の模擬授業がありました。学校現場での数学教育の経験のある上出吉則特任教授による「キャラクター制作の秘密を探ろう。ICTでね」という模擬授業で、これを体験した多くの高校生・受講者から、「これまで、プログラミングやプログラミング教育に抵抗感があったが、こんな良い経験ができるのなら、大阪教育大学で学び、将来教師として活躍したい」というような声が多数アンケートに寄せられました。
 オープンキャンパスに限らず、これからも様々な場面で、大阪教育大学ならではの学びの意義を発信していきます。

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情報戦略フォーラム出席

 7月4日に富士通の「大学の持続可能性と情報戦略」というフォーラムに参加しました。
 東京会場と大阪会場を遠隔システムで繋いで特別講演と議論が行われたもので、なかでも東京大学で長年教壇に立ち、退職後、東洋大学の新学部、情報連携学部を立ち上げた学部長の坂村健氏による講演での、多方面にわたる指摘はとても興味深いものでした。このなかで、今後の大学にとって重要と受け止めたのは次の2点です。1点目は、情報化社会は既に1960年代に始まっており、多くの国がコンピューターを通じた情報化の変化に注目し、それを教育の現場に直ちに取り入れ、カリキュラムに反映させてきたのに、日本では、今頃になってプログラミング教育や、情報機器への接続の重要性を語っている。このようなことで、国際競争に勝てるわけがないということ。2点目は、文理融合教育が重要なのは、これからの社会は情報化の本質と向き合うことなしに、新しいアイデアは生み出せないからである。その根本に、数理的な知識を基礎にした斬新な発想があり得るので、文理融合教育が欠かせないということでした。
 これらの指摘は、教員養成を通じて教育の将来に責任がある私達にも重要と考えます。

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G20開催と大阪トラック

 6月27日から30日にかけて大阪においてG20の首脳会議が開催されました。期間中、大阪の幼稚園、学校が休校となり、休講措置をとる大学もありました。本学では、附属学校園は休校、大学は平常通り講義を実施しました。
 会議では、国家相互の懸案事項が話し合われたほか、今後の世界全体にとって最重要課題の一つである「デジタル経済」に関する特別イベントも開催されました。そこでは「急速に進行するデジタル化の潜在力を最大限活用するには、それに遅れを取らない国際的なルールが不可欠」であるとして、デジタル経済における国際的なルール作りの必要性が強調され、そのプロセスを「大阪トラック」と呼ぶことになりました。
 この課題は、今後の学校教育の在り方にも関係すると思われますので注視していく必要があります。

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社会教育主事講習の開講

 関西二府四県からおよそ80名の参加者を得て、本年度の社会教育主事資格のための講習が大阪教育大学天王寺キャンパスで始まりました。6月27日から8月23日までの17日間にわたって文部科学省主催の講習が行われます。この講習は、古くは1900年代前半から勅令により定められた資格のために行われていたものですが、社会教育主事が教育委員会において必置であること、学校教育の課題の複雑化に伴い必要になっている「チーム学校」体制を構築するためのコーディネーターとして期待されることから、これまでにも増して社会的に重要な役割を担っています。
 本日の開校式では、大阪府、京都府、和歌山県、奈良県の各教育委員会の代表の方々とご一緒し、開催大学の学長としてご挨拶をさせていただきました。参加者の所属地域、職位などは様々ですが、学びを共有され有意義な機会となることを期待しています。

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 文部科学省が6月25日、「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」の最終まとめを公表しました。情報機器の革新によるいわゆる「情報革命」が1960年代に始まってから半世紀余り、情報機器の革新を背景とする情報データのグローバルな流通が世界に与えた影響力は、交通機関の発達によって人の移動が生み出した情報伝達よりもはるかに大きなものでした。
 今回公表された内容は、Society 5.0と言われるAIやIoTの発達を前提とする社会の到来が間近に迫る状況を受けて、学習ログやデジタル教材を基に、学習者自らが自己点検を行い、自分の関心に沿った学習を強化していくという新時代の教育の方向性を示したものと受け止めることができます。学校教育に新しいサポート体制をもたらすものであり、本学でも引き続き積極的に取り組みを進めていきます。

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 昨日5月28日に神奈川県川崎市において、通学のバスを待っていた児童を中心とする多くの市民が、突然凶器を振りかざす暴漢に襲われ、児童の保護者1名と通学児童1名が亡くなり、17名が負傷するという痛ましい事件が起こりました。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りし、負傷された方々に心からお見舞い申し上げます。
 すべての子どもたちは大きな夢と可能性を秘め、やがて社会においてそれぞれの立場で役割を果たしていく大切な存在です。学校の安全を守ることの大切さについて、附属池田小学校事件を体験した私たち大阪教育大学の教職員、学生は常に心に刻み、学校安全に関する取り組みを進めています。しかし、今回の事件が起きたことで、通学路など学校外における子どもの安全確保というものが看過できない重要な課題であることを突き付けられたといえます。社会の構成員としての私たちの今後の取り組みが重要だと改めて感じています。

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新時代「令和」を迎えて

 5月1日、新天皇が即位され、元号が平成から令和へと切り替わりました。
 メディアの多くは、このことを祝い、新しい時代に社会のさらなる発展と持続的な平和を期待する旨の報道を繰り返しています。確かに、多くの国民が平成の時代を通じて長く続いた平和の継続を希望し、その平和の中での生活の充実を期待していることは事実であろうと思われます。しかし、忘れてならないのは、そうした祝賀の雰囲気のさなかにも、お茶の水女子大学附属中学校で起きたような、学校の安全を脅かす事件が起こっていることです。附属池田小学校事件を体験した私たち大阪教育大学関係者は、とりわけこうした脅威に備えるとともに、防災等も含めたこれからの学校安全に向けて心構えを新たにする必要があります。
 新しい時代の繁栄を希求しつつも、教育現場の安全を守る使命を改めて自覚する必要を感じます。

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再発防止取り組み報告会

 先日、附属池田小学校事件に関する再発防止の取り組みの報告会を実施しました。
 平成13年6月8日、本学附属池田小学校に暴漢が乱入し、8名の児童の尊い命が奪われ、多くの児童と教職員が重傷を負う事件が発生しました。本学と附属学校は、日本の未来を担う人材である児童の命を守りきれなかったこと、多くの児童や教職員を負傷させてしまったことを痛切に反省し、二度とこのような事件を起こさないため様々な再発防止の取り組みを行っており、報告会はその点検のために毎年実施しているものです。改めて、失われた命が戻ることのない重大さと比較して、私たちが行っている努力の不十分な点を痛感しました。
 私は教育大の長として、教育の本質は、上から教えを授けて従わせることではなく、誰かが望み、成長していこうとする過程を支えることにあると考えています。今年も近づいてきた6月8日を思いながら、悔悟の念を新たにしました。

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