保育サポーター養成セミナーを,11月27日(水)に柏原キャンパスで実施しました。 本学は,大阪市立大学・和歌山大学・積水ハウス株式会社との連携の下,文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に取組んでいます。セミナーは,この取組みの一環として,育児中の女性研究者を支援する保育サポーターとなって協力してくれる学生を養成することを目的に実施したもので,賛同する学生教職員約30人が参加しました。 今回は,保育・教育界で日本唯一のアナログゲーム専門家として幅広く活躍するKleeblatt株式会社代表取締役の畑直樹氏が,「保育サポーター養成研修講演会~アナログゲームで育む子どものちから~」と題し,ゲームのコミュニケーションツールとしての活用と子どもの能力養成について講演しました。 セミナーでは,実際に様々なアナログゲームを使い,同じゲームでも自分たちで話し合ってルールを変えたり,ゲーム中のコミュニケーションの取り方を工夫してみる等のワークも行いました。参加者は,常に特定の人が勝ちがちなゲームでも,自分たちで相談してルールを変えてみるだけでいろんな人に勝つチャンスが生まれ,長く楽しめるものになることや,コミュニケーションの取り方も,声に出したり,目線やジェスチャーだけで伝える等の工夫をすることで,楽しみが広がると同時に,遊びを通じて,認知能力,語彙力,反射神経,コミュニケーション能力等といった子どもの力を伸ばすことにつながっていくことを体感しました。 畑氏は,自身の保育士としての経験のなかで,ドイツのおもちゃに魅了されたことをきっかけにドイツ留学し,ドイツの保育現場で培われてきたアナログゲームの魅力について話しました。なかでも,「アナログゲームは必ず人としなければならない遊びであり,どうしたらみんなが楽しく遊び続けられるのか,ルールをみんなで考えて工夫することが大切。コミュニケーションを通じて相談しながら作り変えていけることがアナログゲームの魅力でもある」と語りました。 参加者からは,「細部にまで学べる配慮が行われていて驚いた」「ルールを独自で作れる自由さが工夫につながることが分かった」等の感想が寄せられました。
講演を行う畑氏
アナログゲームを使ったワークについて説明を受ける
(人事課)