本学主催の平成23年度教職員セミナーが6月29日(水),柏原キャンパスで開催されました。本学の男女共同参画の推進についてをテーマに,教職員,学生など約60人が参加しました。 初めに,学長補佐の鈴木真由子准教授(本学男女共同参画推進会議企画専門部会長)が2010年度の報告書の要旨をまとめたダイジェスト版リーフレットを解説し,本学における学生と教員に占める女性比率の特徴のほか,授乳室の整備など家庭生活と仕事との両立支援を報告しました。 続いて,元熊本大学男女共同参画担当理事で同学名誉教授の森光昭氏が「熊本大学における男女共同参画の取り組みについて-アクションプラン策定へ向けて-」と題して講演し,文部科学省技術振興調整費,「女性研究者支援モデル」事業(平成18年度から3年間)の概要など各種取り組みについて報告しました。 森氏は「事業の採択は,熊本大学において男女共同参画を推進するきっかけになった」と位置づけるとともに「何のために女性研究者を支援する事業を行うのかについて明確な認識を学内で共有することが,大学において男女共同参画を推進するうえで重要なポイントになる」と述べ,基本計画の策定,実施体制の構築などのシステムづくり,意識改革,他大学の取り組みに学ぶことの必要性,達成度の評価について説きました。そのうえで,「男女共同参画推進は,常に中心になって考える司令塔のような人がいないと前に進まない」「事務組織の大きな支援を得ることが何よりも重要である」と強調しました。また,男女共同参画について当初理解が薄く,会議等では推進に否定的であった教員が,強制的であっても研修会に参加を重ねることで理解が深まり,今では最大の協力者になっている体験談を明らかにし,シンポジウム,セミナー,講演会などの啓発活動は男女共同参画を推進するうえで重要であると強調されました。
(企画課広報室)