猿谷紀郎准教授が作曲した各コンクールの課題曲の楽譜が出版

2024.11.14
教員の活動紹介

猿谷紀郎准教授が作曲した各コンクールの課題曲の楽譜が出版

 猿谷紀郎准教授が作曲した、第12回浜松国際ピアノコンクールの第二次予選の課題曲「Division 28 for piano」が、1800年創業の音楽出版社「ペータース」より出版されました。また、第67回東京国際ギターコンクール本選の課題曲、ギター独奏曲「Division 18 for acoustic guitar」も、「現代ギター社」より出版されました。

第67回東京国際ギターコンクール

 公益社団法人日本ギター連盟が主催する「東京国際ギターコンクール」は、1949年に良質の若いギタリスト育成のための国内コンクールとしてスタートし、1982年には世界を視野に入れて現在の名称に改称した歴史あるコンクールです。技能、技術、音楽性に優れ、芸術性および将来性のある若き才能の登竜門となるべく、2回の予選を経て、本選が行われます。

 第67回となる2024年の本選の課題曲は、同連盟より委嘱を受けた猿谷紀郎准教授が書き下ろした新作ギター独奏曲「Division 18 for acoustic guitar」です。2弦と4弦を半音下げた変則調弦と、終始楽曲を支配するハーモニクスによって独特の音響が描出される楽曲で、譜面は現代ギター社より2024年4月に出版されています。

 本選は、2024年12月8日(日)東京都渋谷区のHAKUJUホールで開催の予定です。第1位入賞者には文部科学大臣賞と駐日スペイン大使杯が、また第2位入賞者には東京都知事賞が授与されるほか、スポンサー提供の賞金賞品等の授与もあります。優勝者には翌年の全国コンサートツアーも約束されており、若手支援や各地域におけるギター音楽の振興という点でも意義深い企画となっています。

猿谷准教授ピアノ楽譜

第12回浜松国際ピアノコンクール

 「浜松国際ピアノコンクール」は、1991年に浜松市制80周年を記念して、楽器と音楽のまち・浜松の歴史と伝統を誇るにふさわしい国際的文化事業としてスタートしたコンクールです。世界をめざす多くの若いピアニストたちに日頃の研鑽の成果を披露する場と育成の場を提供し、世界の音楽文化の振興、国際交流の推進をはかることを目的としています。3年に1度開催され、2024年に第12回目を迎えます。主催者は、浜松市と公益財団法人浜松市文化振興財団で予選が3回行われるなか、第2次予選では、同ピアノコンクールのために作曲された日本人作曲家による新作品が課題曲となります。今回の新作課題曲は、委嘱を受けた猿谷紀郎准教授が手がけました。

 2024年11月にアクトシティ浜松で開催されるコンクール出場者は、世界各国から集う94名のピアニストたちです。第2次予選は、2024年11月15日(金)から11月17日(日)まで中ホールで行われ、第3次予選、本選を経て、入賞者披露演奏会が11月25日(月)に大ホールで開催されます。

猿谷准教授ピアノ楽譜