栗林学長ブログ『澄めば都、大教大』

2019.11.19

日本教育大学協会設立70周年記念シンポジウム

 11月17日(日)、東京一ツ橋の一橋講堂で開催された日本教育大学協会設立70周年記念シンポジウム「未来の教育と教員養成」に参加しました。
 文部科学省総合教育政策局の浅田和伸局長が、教師に求められる力量、現在の国立教員養成大学の教員養成の現状と問題点、問題解決のための国立大学改革の方向、将来の国立教員養成大学・学部への期待等についてデータに基づく分析の提示とこれから果たすべき使命について、具体的な見地から講演をされました。
 その後、「Society 5.0時代に向けた教員養成の今後の展望について」をテーマに北海道教育大学の蛇穴学長が教員養成教育の高度化の実質を強化する観点から、新しい博士課程Ed.D.の設置の必要性について報告がありました。続いて愛知教育大学の後藤学長から教員免許の国家資格化に向けたアンケート結果について報告がありました。
 パネルディスカッションの時間が十分ではありませんでしたが、学校教育の直面する問題点の現状解決だけにとらわれるのではなく、日本の未来の姿に向けての教育改革を、国立の教員養成機関が担うべきであるというメッセージを、参加者が一様に感じたのではないかと思いますし、今後の具体的な取り組みに結び付ける必要性を実感しました。