令和3年4月1日に柏原市内の一部の幼稚園と保育所が統合し,新しく設置される4か所の「幼保連携型認定こども園」のうち,「かしわらこども園」「たまてこども園」「こくぶこども園」の園歌を,柏原市と本学が協働で制作しました。 まず,園歌の制作にあたって,園児及び保護者に対し,「育ってほしい子どもの姿」や歌詞に入れてほしいワードなどを柏原市が令和2年11月に募集し,園におけるめざす子ども像を踏まえて歌詞を制作しました。その歌詞をもとに,本学教員1名と学生2名が3つの園歌を1曲ずつ作曲し,今年の2月に園歌の初版が完成しました。 その後,園歌の完成に向けて柏原市と最終の会合があり,4月から通う予定の園児たちが歌った園歌の録音データを聴き,楽譜などの最終調整を行いました。また,園歌の完成にあたって,作曲に携わった教員1名と学生2名が,柏原市が発行する情報誌「広報かしわら」の取材を受けました。 「たまてこども園」の園歌を作曲した教育協働学科芸術表現専攻音楽表現コース4回生のザントマン・ゲオルク・ニコラウス・聖輝さんは,「子どもの音域に気を付けて作曲しました。歌の中に楽しく歌える部分を盛り込んでいたので,実際に楽しく元気に歌っている声を聴いて,狙いどおりでうれしかったです。4年間の学生生活で学んだことの集大成を飾ることができました」と述べました。 「こくぶこども園」の園歌を作曲した同コース4回生の有馬真帆さんは,「園歌は,園児たちにとってはじめて音楽に触れる機会であることも多いと思うので,みんなで楽しく歌えるように歌詞からイメージして作曲しました。取材は緊張しましたが,とても良い経験になりました」と語りました。 今回の園歌制作の依頼を受け,「かしわらこども園」の園歌を作曲した教育協働学科芸術表現部門の北川文雄教授は,「園歌の作曲は初めてでしたが,子ども達が末長く元気にのびのびと歌ってくれるような曲を作りたいと願いました。4回生の指導学生と共に,このような貴重な経験ができたことを大変嬉しく光栄に思います」と思いを語りました。 また,柏原市立柏原西幼稚園の村井みゆき園長は「子どもたちがとても楽しく喜んで歌うので,先生も自然に歌の世界へ引き込まれています。各園の歌が,地域の人や子どもたちに末永く愛されるように大切に歌っていきます」と,園歌への思いを語りました。 なお,各園の園歌は4月1日の入園式で披露される予定です。
柏原市の情報誌「広報かしわら」の取材を受ける様子
(左から)ザントマンさん,村井園長,北川教授,有馬さん
2021年3月31日掲載(学術連携課)