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2021.08.19

2021Ene-1 Challenge KV-40チャレンジ全国大会で技術科教育学研究室の学生らがパワーアカデミー賞を受賞

技術教育部門の吉岡利浩特任准教授が担当する技術科教育学研究室に所属する学生らが,8月1日(日)に鈴鹿サーキットで開催された2021 Ene-1 Challenge KV-40チャレンジ全国大会に出場し,パワーアカデミー賞を受賞しました。本大会は,充電式単三電池40本を動力源とした車両によるタイムアタック競技です。学生らは,勾配もある全長5.807㎞鈴鹿サーキット国際レーシングコース3周走行をめざす電気自動車を製作し,エネルギーマネジメント(*)にチャレンジしました。
 大会当日,4回生の池田凌悠(いけだりょうゆう)さん,菊地都輝夫(きくちときお)さん,3回生の佐藤政徳(さとうまさのり)さんらの「大阪教育大学 技術教育部門」チームは,今回初出場でありながらも,出走した80チームの半分が途中リタイアするなか,エネルギーマネジメントに成功し無事に3周完走しました。また,学生たちは,吉岡特任准教授が以前勤めていた中学校の卒業生とその保護者がゲストティーチャーとして指導している中学生チームの活動や,同校卒業後も探究を続け社会人になってからも参加している卒業生チームの活動を目の当たりにし,地域と連携した教育や生涯学習についても考える機会となりました。
 大会を終えて,ドライバーを務めた池田さんは「当初の目標であった3周を無事に走りきり,同時に賞も頂けたのは,チームで協働してレースに臨むことができたからだと思います」と感想を述べました。また,メカニックを務めた菊地さんは,「技術とものづくりについて学ぶことができ,とても貴重な経験になりました。今後さらに力をつけ、再び挑戦したいです」,同じくメカニックを務めた佐藤さんは,「今回は初めての出場でたくさん不安や心配がありましたが,チームとして協力し,良いものになったと思います。この経験を生かして来年度の大会ではさらに良いものができるように頑張ります」と意気込みを述べました。
 吉岡特任准教授は,「今回学生たちは,電気自動車のデザイン,製作,サーキット走行方法,エネルギーマネジメントなどの創意工夫を行う中で,電気自動車の仕組みを理解し,実際の走行を通してエネルギー変換の効率や損失を体感することができたと思います。学生には,こういった生きた科学技術を学ばせる実践的な指導法を体験的に学び,教育現場に立ったとき,生徒が自主的に課題設定から課題解決のプロセス(PDCA)を実行できるような指導ができる教師になってほしいです」と総括しました。

*エネルギーマネジメントは,電気・ガス・熱などのエネルギーを最適に利用することを実現するための活動

川端入試アドバイザーによる講義の様子
メインストレートで開催された表彰式の様子(右から1番目池田さん・2番目菊地さん)

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コース走行中の様子

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車両整備項目のチェックを受ける様子(車両左奥が佐藤さん)

2021年8月19日掲載
(技術教育部門)