附属池田小・中・高がタイ教育省代表団と交流

2025.07.17New

附属池田小・中・高がタイ教育省代表団と交流

 タイ王国教育省基礎教育委員会事務局(Office of the Basic Education Commission:OBEC)の代表団27人が、7月9日(水)にセーフティープロモーションスクール(SPS)認証校である附属池田小学校、附属池田中学校、附属高等学校池田校舎に来校し、安全に関するプレゼンテーションや意見交換などを通して交流を深めました。
 OBECは同国における学校安全分野の中核を担う行政機関であり、学校安全活動に関わる危機管理マニュアルの発行や現職教員を対象とした学校安全研修を主催している部門です。

 本学学校安全推進センターとOBECは、2025年5月に同国におけるSPS認証活動のさらなる普及を目的とする覚書を締結しました。合わせてバンコク市内で両者の共催によるSPS推進員養成セミナーを開催し、タイ全土から参加した250人を超える学校関係者がSPS推進員に認定されています。
 今回の訪日は、同セミナーに参加したSPS推進員が日本のSPS認証校を訪問し、SPS活動の先導的な実践状況について交流を図るとともに、学校安全施策に関わる理解を深めることを目的としています。

 代表団は各校で学校安全の取り組みに関する説明を受け、校舎内に配備されたさすまたやAED、防火扉や避難ばしごなどの設備、生徒が学校内で危険があると感じた場所を記録して改善につなげるデジタルマップシステム「ヒヤリハットシステム」などを視察しました。また、昼食として小学校の給食を試食し、配膳を担当した児童たちに「おいしいです」などと笑顔で話しかけていました。

 訪問団代表のティー・パワンカナンOBEC副局長は、「日本で学んだ新しい知識をタイに伝え、両国の長所をミックスして、どのようにすれば持続可能な学校安全が実現できるか考えていきたいです」と感想を述べました。
 同小学校の荒川真一校長は「子どもの安全について国を越えて考えていることがよく伝わった行事でした。給食など日本文化に接していただけたことも良かったと思います」と語りました。

訪問団代表の挨拶の様子
右からティー・パワンカナンOBEC副局長、藤井睦子理事・附属高等学校長、串田一雅附属池田中学校長、藤田大輔学校安全推進センター長

附属池田小学校の荒川校長による取組紹介の様子
附属池田小学校の安全に関する取り組みについて説明する荒川校長

学校安全に関する設備を視察する様子
附属池田中学校の「ヒヤリハットシステム」を視察

祈りと誓いの塔の前で黙とうする参加者
「祈りと誓いの塔」の前で黙とうする参加者

(学校安全推進センター)