上出吉則特任教授が「ICT夢コンテスト」で優良賞

2021.03.11

上出吉則特任教授が「ICT夢コンテスト」で優良賞

 理数情報教育系の上出吉則特任教授が,日本教育情報化振興会(以下,JAPET)の主催する「ICT夢コンテスト」において優良賞を受賞しました。
 同コンテストは,JAPETの事業目的である「教育の情報化に関する調査・研究開発とその成果の普及活動を行い,より良い教育の実現と人材の育成に役立つこと」の実践の一つとして開催されているものです。上出特任教授が,令和元年11月に大規模商業施設「アリオ八尾」(大阪府八尾市,株式会社セブン&アイ・クリエイトリンク)で実施した「Scratchで作成した算数教材での親子プログラミング体験」をテーマとした「親子プログラミング体験会」の実践報告が評価され受賞に至りました。
 受賞を受けて,3月5日(金)にZoomによるオンラインにて開催された「教育の情報化推進フォーラム」において,ICT活用実践事例として受賞内容に関する講演を行いました。上出特任教授は,発表後の質疑応答で「なぜこのような教材の制作を思いついたのか」という質問に対し,「今回の扱った関数という単元は,生徒のつまずく頻度が非常に高いので,少しでも楽しく理解してもらおうという思いからScratchを用いた創作プログラミング算数教材を作成した」と教材作成に込めた思いを語りました。一方「実践を通じて新たに気が付いたことを教えてほしい」という質問に対しては,「算数数学の授業は問題を解くだけというイメージが強いが,今回のようなICTを活用することで,児童や生徒の創作アイデアを授業に取り入れることができる有用性がわかった」と語りました。
 上出特任教授は,「今回の受賞は,プログラミング体験会の開催に協力いただいた八尾市,アリオ八尾,丸善雄松堂株式会社をはじめとする多くの方々の産官学地域連携の成果と考えています。ご協力いただいた皆さんに心より感謝いたします」と謝辞を述べました。

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2021年3月11日掲載
(学術連携課)