附属平野小学校が「未来そうぞう科」で大学教員と「未来をそうぞう」する特別授業を実施

2021.01.15

附属平野小学校が「未来そうぞう科」で大学教員と「未来をそうぞう」する特別授業を実施

 附属平野小学校の教科「未来そうぞう科」の授業で,5,6年生を対象に,大学教員が出前授業を12月23日(水)に行いました。
 「未来そうぞう科」は文部科学省の研究開発学校制度の研究の中で同校独自で設立した教科で,どんな状況においても,希望に満ち溢れた未来を「想像」し,そのような未来の「創造」に向けて,探究的にアプローチできる人間を育成するため,主体的・協働的・そうぞう的実践力を養うことをねらいとしています。そのため,受ける授業は,本学が示した授業群から,自らの課題や興味に基づいて児童たちが選択するようにしました。
 児童たちが選んだ授業は4つ。英語教育部門の箱崎雄子教授が「英語で国際交流してみよう」,数学教育部門の上出吉則特任教授が「トレインシミュレーターでGO!」,美術・書道教育部門の青木宏子特任准教授が「『木のおもちゃ』と『いろいろ見たくなるルーペ』のおはなし」,初等教育部門の渡邉創太講師が「記憶について」です。大学教員は自らの研究を小学生向けにわかりやすく紹介したり,大学の授業を小学生向けにアレンジしたりするなどして,よりよい「未来をそうぞう」することができるように,趣向を凝らした授業を行いました。
 授業を受けた児童は「私は『木のおもちゃ』と『記憶』について語る授業を受けました。とても面白くて,2つの授業の共通点は,『視点を変える』でした。この授業で学んだことをこれからの生活に活かしていきたいです」「大学の先生の授業は,いつもとは一味ちがい,ものすごくおもしろかったです。専門的な内容がわかりやすく理解できました。今回は2人のゲストティーチャーから教えてもらったけれど,まだ受けられていない授業がたくさんあるので,また他の授業を受けたいです」と感想を述べました。
 同校の岩崎千佳副校長は「どの授業に興味があるかのアンケートをとった時からワクワク楽しみにしていた子どもたちは,先生方の専門的かつわかりやすい授業に,目を輝かせて体を乗り出して参加していました。子どもたちにとって,今回来られた先生方は,ただ『大学の先生』であるというより,『自分の好きを追究した方』という意味合いが大きかったのではと感じます。自分の好きなことがどう未来につながるのか,非常に貴重な経験でした。今回の授業を通して,ますます子どもたちの未来そうぞうが広がることを楽しみにしています」と語りました。
 この取組を企画した広報担当の新津勝二理事は「大学教員による小学生向けの特別授業は,前職の九州大学総務部長時代に企業のみなさんと共催させていただいた『ワークショップコレクション』を参考にしました。子どもたちのきらきらした目はこの取組の素晴らしさを表しており,このような機会をもっと増やしていきたい」と展望しました。
 この授業の様子を撮影した動画は後日公開する予定です。

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2021年1月15日掲載
(附属平野小学校)