中学生らが「ひらめき☆ときめきサイエンス」で江戸時代の民家の暮らしを体験

2021.08.04

中学生らが「ひらめき☆ときめきサイエンス」で江戸時代の民家の暮らしを体験

中学生のためのひらめき☆ときめきサイエンス「国指定重要文化財『奥田家住宅(*)』で江戸時代の民家の暮らしを体験しよう!」を7月25日(日)に開催し,17名の中学生が参加しました。
 これは,科学研究費補助金により行われている研究を題材に,その研究の面白さや成果を小中学生や高校生にわかりやすく伝えることで,科学的好奇心を刺激して心の豊かさと知的創造性を育むことを目的としています。
 午前の部では,参加者は,今回の題材となる研究「重文民家を住みつぎ居住文化を伝える次世代担い手支援の研究」に取り組んでいる健康安全教育系の碓田智子教授による「住み手の側から国指定重要文化財民家を研究するとは」をテーマとしたミニ講義を受講しました。
 午後の部では,大阪府大阪市平野区に所在する歴史的建築物である「奥田家住宅」に訪れ,中学生たちは3つの観点から体験活動に取り組みました。かまどの火起こしや庭をきれいに維持する体験を通して,重要文化財として現在までどのように保全されてきたかを知り,家屋の軸組模型の組み立てや木材の寸法を測る体験を通して,建築の仕組みを知り,茶室でのお茶会とその作法の体験を通して,暮らしの文化を学び,現代では触れることができない江戸時代の民家の暮らしを知りました。
 碓田教授は「参加した中学生らは,江戸時代の暮らしや当時の様子を知るとともに,歴史ある建物の保全について直に見て,聞いて,触れることで,研究の楽しさや面白さを知ってもらえたと思います」と総括しました。

*奥田家住宅は,大阪府大阪市平野区に所在する歴史的建築物で,江戸時代から現存する歴史的背景から,1969年に表門や主屋等が国の重要文化財の指定を受ける

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(左)碓田教授によるミニ講義/(右)民家を守るための工夫を知る体験

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(左)民家の建築の仕組みを知る体験/(右)民家での暮らしの文化を知る体験

2021年8月4日掲載
(学術連携課)