「デジタル教科書活用法研修会第4回(理科)」を全学FD事業として実施

2021.10.14

「デジタル教科書活用法研修会第4回(理科)」を全学FD事業として実施

 全学FD事業(*)「デジタル教科書活用法研修会 -第4回:理科におけるデジタル教科書を用いた双方向型授業の検討-」を,9月24日(金)にZoomを使用して開催し,非常勤講師を含めた本学の教員約50人が参加しました。

 この事業は,本学数学教育部門の上出吉則特任教授のコーディネートのもと,デジタル教科書の特徴的な機能等を紹介し,先行する活用事例を広く共有することで,ICTを活用した授業づくりに関する理解を深めてもらうことを目的に実施するものです。第1回及び第2回では,デジタル教科書の基本的な動作や講義での活用例等を共有しました。第3回では,デジタル教科書をより効果的に授業で活用するために,連携して使用できる大型提示装置(電子黒板)を紹介し,今回は理科教育部門 向井大喜特任講師が,理科におけるデジタル教科書の活用例を紹介しました。
 上出特任教授による司会進行のもと,向井特任講師は,小学校理科で扱う「消化と吸収」や「顕微鏡の使い方」といった単元に基づき,理科のデジタル教科書の特徴を説明しました。実際の授業でデジタル教科書を使用するメリットについて,教科書の内容に関連した映像,アニメーション,シミュレーションなどの豊富な教材コンテンツを生徒に提示することによる理解促進効果などを挙げました。
 続いて,向井特任講師は,デジタル教科書の意義について,教材コンテンツと一体化を図れること,インターネットと連携できること,ICT(Information and Communication Technology)であることを解説しました。なかでも”Communication”の側面に着目することで,生徒が主体的に学び,教師がサポートを行うような双方向型の授業展開にデジタル教科書を活用できることを説明し,併せてその際に有効なツールを紹介しました。
 終了後の参加者からのアンケートでは,「生徒の意見を可視化することができるツールを活用することにより,教員と生徒,または生徒同士のやり取りを濃密にすることで,発問から答えが出るまでの問題解決能力を向上できることがわかりました」,「動画を取り入れることができるのは,デジタル教科書の利点だということを再認識しました」などの感想が寄せられました。 

*FD(ファカルティディベロップメント)は,大学教員の授業内容や教育方法を改善し向上させるための取組

  

2021年10月14日掲載
(教務課)