「教師の学び舎」特別講座を開講

2021.12.21

「教師の学び舎」特別講座を開講

 「教師の学び舎」の特別講座を12月18日(土)に、学校教育部門の八田幸恵准教授(総合教育系)が講師となり開講しました。今回は「学校のお悩み解決ワークショップ 観点別評価とは何か」と題しオンラインで開講し、約30名の高校教員が参加しました。「教師の学び舎」は、「府立高校教職コンソーシアム」(*)の加盟校及び大阪府内の公立高校の教員を対象に実施するもので、今年度は「新学習指導要領の着実な実施のために~Society5.0 時代の教育を見据えて~」をテーマに特別講座以外で計3回開講しました。
 八田准教授は、そもそも教育評価とは何なのかという原点に立ち返り、教育評価の目的と今までの教育評価の歴史、そして来年度から高等学校において導入される「観点別評価」の必要性や注意点の解説を行いました。
 「観点別評価」では従来の評価法であるペーパーテストの結果にとどまらず、思考・判断・表現・主体的に学習に取り組む態度等から、より多面的・多角的な評価を行います。八田准教授は、その評価のタイミングや参考資料の紹介、教育現場での運用について、自らの提案を交えつつ解説しました。
 その後、受講生は4つのブレイクアウトルームに分かれ意見交換を行い、個々の考えや試行案を導きだしてワークショップを終えました。
   受講生からは「実務に追われて知識不足でしたが、経緯なども含めてよく理解できました」「まだまだ頭の中で整理できていない点があるのですが、今回の講義を通して『知識・技能』『思考・判断・表現』『主体的に学習に取り組む態度』の3観点に関してかなり理解することができ今後に反映できることも多くありました」といった感想が寄せられました。

*府立高校教職コンソーシアムは、すぐれた資質を備えた次代を担う魅力ある「教員」を育てるために、大阪府立高等学校が2014年末に結成。2021年12月現在、42校が加盟している。


講義を行う八田准教授

講義資料

2021年12月21日掲載
(広報室)