大学院生が中学校数学のデジタル教科書に関する研究成果を発表

2022.07.29

大学院生が中学校数学のデジタル教科書に関する研究成果を発表

 大学院教育学研究科の国際協働教育コースの院生が、7月22日(金)に、柏原キャンパス附属図書館東京書籍Edu Studioにおいて、中学校数学のデジタル教科書の研究成果の発表を行い、本学の教職員・学生23名が参加しました。
 これは、理数情報部門の町頭義朗教授が担当する「日本における教科の内容と指導法(数学)」の授業の一環で行ったもので、中国からの留学生2名を含む発表者3名が、中学校数学のデジタル教科書の内容を調査・研究し、日中間で国際比較しました。
 発表会では、黄周宇(こうしゅうう)さんが、古代中国の数学書である九章算術を解説した後、その内容が現在の日本のどの分野や方程式に相当するのかを発表しました。続いて、陸博雅(りくはくが)さんは、日中のデジタル教科書をもとに中学生が進級とともに学んでいく過程の比較や指導方法の国際比較を発表しました。最後に、山本望実(やまもとのぞみ)さんは、日本のデジタル教科書を情報学の観点から見た改善点を中心とした提案を行いました。
 参加した学生からは、「大学院生の説明方法や話し方が参考になりました」「学びを国際比較するという観点が新鮮で勉強になりました」などの意見が寄せられました。
 町頭教授は、司会を務めた連合教職大学院教育実践力コースの森 聖奈さんへ感謝を述べるともに、「今回の発表での課題点を自覚し、修士論文作成に向けて頑張ってもらいたい。論文を目にすることを楽しみにしています」と講評しました。


参加した学部生の質問に答える陸さん

研究発表会の様子(山本さん)

(大学院教育学研究科)