クロスアポイントメントで株式会社エクサウィザーズからAIの専門家を招聘

2022.12.14

クロスアポイントメントで株式会社エクサウィザーズからAIの専門家を招聘

 本学は、株式会社エクサウィザーズとクロスアポイントメント(*)協定を10月31日(月)に締結し、同社からAIの専門家である安松健氏を招聘し、理数情報教育系の特任准教授として雇用しました。

 クロスアポイントメントとは、大学が民間企業等に所属する研究者と雇用契約を結び、それぞれの組織に属しながら、研究・教育などの業務に従事する制度です。

 安松特任准教授は、データ分析の専門的技能を持つとともに、AI技術や各種統計的手法による問題解決に習熟している人材で、幸せな社会を実現するというミッションのもと、AIの社会実装やDX推進に取り組む同社のAIコンサルタントにも併せて就任しました。

 本協定締結後、懇談を行い、安松特任准教授は「教育界には、ビジネス界の知識やスキルを適用できる余地が大いにあると思う。また、教育DXの分野では、単に現在の教育をデジタル化するだけではなく、デジタル時代の教育を新たにデザインしていくことが求められている。これまでの経験を生かして、現在も進めているAI・数理データサイエンスの授業や本学教員や学生との共同研究、附属学校での様々な取組や技術的なアドバイス等を継続して行うとともに、企業と大学のブリッジングにも貢献していきたい」と抱負を述べました。
 また、岡本幾子学長は「大阪教育大学では、教育の情報化、フラッグシップ改革の中でダイバーシティを意識した教職科目の取組等、学校現場が抱える様々な課題に対しての解決方策について、教育現場に積極的に提言等していくことを進めています。それらを進めるなかで、教育DXを推進し、学校がデジタル技術を活用してカリキュラムや学習のあり方を革新することや、学校現場のさまざまな課題を解決するための学習行動データの集積すること、その活用による教育の質改善を実現する方法の研究開発を促進し、新しい時代の学校教育を先進的に切り拓くためには、大学の研究面での貢献や卒業していく学生たちが教育DXのマインドを身に着けて卒業していくことが必要です。先生の活動には大いに期待しています」と激励しました。

* 民間企業等と国立大学とのクロスアポイントメントにおいては、企業等の研究者は国立大学の知見、研究インフラを活用した共同研究が可能になるとともに、国立大学側も、即戦力となる優秀な人材を確保し、企業等における最先端の成果を研究や学部・大学院教育に取り入れることが可能となる。

 

 

 


懇談の様子(安松特任准教授)


懇談の様子(左から、廣木義久理事・副学長、岡本学長)


記念撮影(左から、岡本学長、安松特任准教授、廣木理事・副学長)

(人事課)