令和4年度の「学生プロデュース」の報告会を、2月22日(水)に開催しました。なお、この報告会は柏原キャンパスでの対面とオンラインのハイブリッド形式で実施し、学生の主体的な活動を支援する「学生主体セミナーに関する事業実施WG」の構成大学である京都教育大学、奈良教育大学にも配信しました。 学生プロデュースは、地域住民や子どもとの交流など、教員養成大学の学生にふさわしい企画を募集し、審査の上、大学が経費支援をすることで、学生の自主的活動を支援する取組です。7月に2つの企画が採択され、12月までを活動期間として実施しました。 初めに、学生支援担当の片桐昌直理事・副学長より「活動をする中で様々な人と話したりやり取りをしたことが、卒業後にも皆さんにとって必ず良い経験になります。本日は、そのような経験も含めて、皆さんの活動の成果を報告してもらうのを楽しみにしています」との挨拶があり、各企画の報告に入りました。
報告者:教育協働学科芸術表現専攻美術表現コース3回生 東美緒(ひがし みお) 柏原キャンパス内に存在する多種多様な植物を、より分かりやすく、楽しく、親しみが持てる方法で学んでもらうことを目的として活動。柏原キャンパス内の植物をモチーフとした作品を制作し、神霜祭でのデジタルスタンプラリーの実施、作品とパンフレットの配布、作品集の制作を行いました。イベントの参加者からは「楽しく大学内を散策することができた」「景品がとても可愛かった」などの感想が寄せられました。 報告会では「非常にクオリティが高く、継続的に活動を広げることができれば、専攻や大学全体のイメージアップに貢献できるのでは」といった意見が出ました。
報告者:教育協働学科グローバル教育専攻多文化リテラシーコース1回生 赤坂聡月(あかさか とづき)・徳田桜子(とくだ さくらこ)・高田愛果(たかた あいか) 「席ゆずりますマーク」を付けることで、席を必要としている人からアプローチできる仕組みを作り、公共交通機関において、座席を必要としている人・声をかけて席を譲るという行動をためらう人双方にとって快適な車内が実現することを目指したプロジェクト。席ゆずりますマーク・宣伝ポスター・チラシを制作しました。 代表の赤坂さんは「このプロジェクトは、私たち自身が通学中に声をかけづらく、勇気がいると感じて始まりました。学生にとって身近な問題を取り上げ、それを解決できる重要な意義を持っていると考えています。席を譲る意思をマークに託し、より快適な車内づくりを目指して、引き続き活動していきたいです」と述べました。
最後に、学生支援を担当する学長補佐の小川剛司准教授から「ふたつの企画とも非常にレベルが高かったです。このような小さな活動が色々な人を巻き込んで社会を変えていきます。それぞれの活動の過程ではたくさんの苦労があったと思いますが、その経験をもとに、さらに良い活動へと繋げていってほしいです」と講評しました。
挨拶を行う片桐昌直理事・副学長
「みちくさギャラリー」報告の様子
「席ゆずりますマーク拡散プロジェクト」報告の様子
(学生支援課)