佐藤賢司教授と学生がウクライナの国際コンペティションで作品展示

2023.06.16

佐藤賢司教授と学生がウクライナの国際コンペティションで作品展示

 美術・書道教育部門の佐藤賢司教授(附属池田中学校長、附属高等学校池田校舎主任)と、佐藤教授の研究室に所属する学校教育教員養成課程小中教育専攻美術・書道教育コース4回生の久米愛優子さん、同中等教育専攻美術・書道教育コース4回生の山下愛さんの作品が、6月6日から20日までウクライナのIvano-Frankivs'k(イヴァーノ-フランキーウシク、ウクライナ西部の都市)で開催されている国際コンペティション「3rd International Micro Textile and Fiber Art Exhibition “Scythia”」(*1)で入選し展示されています。また佐藤教授は、同時開催の「11th International Mini Textile and Fiber Art Exhibition」(*2)にも入選しています。
 同コンペティションは、33カ国、約150名のアーティストがセレクトされたもので、主催者のLudmila Egorova(ルドミラ・エゴロワ)氏らは、テキスタイルアート(*3)などの現代美術を主に扱うイタリアのウェブアートマガジンのインタビューで、「芸術はアイデンティティの一部であり、戦争時には重要な役割を果たします。アートは友好国間の協力を提供し、文化の多様性を示し、アイデアを共有し共通の目標を理解するのに役立ち、たとえ美術展を訪れている間の20〜30分間であっても癒し、平穏な生活に戻るのに役立ちます。外国人アーティストから送られたそれぞれの作品は、ウクライナの観客と感情を分かち合いたいという支援と願いを示しており、これは今日、我が国の一人一人にとって非常に重要なことです」と述べています。   

 入選を受け、佐藤教授は「戦時下の厳しい状況でコンペを継続した主催者に敬意を表します。アーティストにはその意志に応えることが求められます。二人の学生が入選したことは大変喜ばしいこと、これを機に、改めて平和と美術について、学生と一緒に考えていきたいと思います」と述べ、久米さんは「教師を目指す私にとって非常に貴重な経験だと感じています。ウクライナで開催されることの重要性と意義を強く感じています。この経験を今後の糧とし活かしながら、日々の学びを積み重ねていきたいと思います」と、山下さんは「大変な情勢の中ですが、無事に展覧会が開かれて大変喜ばしく思います。作品が入選してとても嬉しいです。これからも作品制作を頑張っていきたいと思います」とそれぞれ語りました。 


佐藤教授の作品「HIMAWARI」(miclo)


佐藤教授の作品「HIMAWARI」(mini)


久米さんの作品「enfolding」


山下さんの作品「Forest」


11th International Mini Textile and Fibre Art Exhibitionのポスター


3rd International Micro Textile and Fibre Art Exhibition “Scythia”のポスター


展示会場の様子

 

*1、2  Scythia Contemporary Fiber Art(スキタイ・コテンポラリー・ファイバー・アート)が主催する国際コンペティション。2年に一度開催。
*3 織の技法や繊維素材を用いた現代美術の分野。ファイバーアートとも呼ばれる。

(美術・書道教育部門)