附属池田中学校の卒業生が在校生に向けて特別授業を行う「先輩の授業をうけよう」を、9月14日(土)に開催しました。
この取組は、同校を卒業し各界で活躍している先輩の話を聞くことで、在校生たちが中学校での学習や生活を見つめ直し、自身の特性や進路を考える機会とすることを目的とするものです。平成8年に同校の創立50周年記念事業として企画されて以降、令和5年度までに20回、延べ320人の卒業生が来校し、多彩な授業を行いました。 今回は、医師、政治家、企業役員、弁護士、ミュージシャン、研究者など多種多様な職業・年代の卒業生15人が、それぞれの専門分野について授業を展開。中学校時代の思い出や現在の仕事に関することや、中学生活の中で心がけてほしいことなどを生徒たちに語りました。
朝日放送グループホールディングス株式会社代表取締役社長の沖中進氏(23期生)の授業「未来の日本を元気にする人材とは?ダイバーシティと提案力」を受講した生徒は、「今日のお話を聞いて、異質な人や考えを排除するような今の時代はよくないと思いました。多様性を認めることで周りから新しい刺激をもらって、自分で新しい提案をする積極性を手に入れることもできるのだろうなと考えてわくわくしました。今、学校でやっている学びは受験のためだけではなく、実技教科や周りとの関わり方などをもっと大切にするべきだと思いました」と話しました。また、京都第二赤十字病院高度救命救急センター救急・集中治療科部長の成宮博理氏(41期生)の授業「集中治療の現場から『生きるとはどういうことか』」を受講した生徒は、「この授業を受けて、『生きる』ということが少しわかった気がします。『明日生きているかはわからない』『今を生きているのは奇跡』、頭ではわかっているつもりでも、明日も生きているのが当たり前だと思っていました。だから、大切な人ともう二度と話せないかもしれないと思って話すこともなかったです。でも、今日、この授業を受けて、本当に今、生きているのは奇跡で、自分で考えたりしながら生きているのは、すごいことなんだなと思いました」と感想を述べました。
同校の辻本堅二副校長は、「本校の卒業生は個性派ぞろいで、さまざまな世界で多くの方々が活躍しています。まさに本校は、将来グローバルに活躍する人材の宝庫です。生徒たちはこれからのキャリア形成に向けて、先輩の授業を通して視野を広げ、多くの学びを得たことと思います」と語りました。
松本圭司氏(31期生)による特別授業「ショウほど素敵な商売はない!SkyシアターMBSができるまで」
光安理絵氏(43期生)による特別授業「弁護士、検事、法務社員の仕事~組織か、経営者か~、~民間か、国家権力か~」
(附属池田中学校)