復興庁による東日本大震災に関する出前授業を、10月8日(火)に附属平野中学校で実施し、同校の2年生が受講しました。今回は、日本科学技術振興財団(JSF)の協力を得て、例年実施している授業の一環として実現しました。
1・2時間目の授業では、復興庁の山野謙統括官が講師をつとめ、資料と映像を用いながら、東日本大震災がどのような震災であったか、放射線について、現在の復興状況などの説明を行いました。続いて生徒は、現在の復興状況をいろいろな人に伝えていくために最も効果的な方法を個人で考え、グループで話し合いました。その後、各グループの代表が、話し合った内容を全体に向けて発表しました。授業の最後には、復興庁からお土産として、被災地の福島の特産品である梨を受け取りました。
山野統括官は「今回の授業は、東日本大震災が起こったことを風化させない、被災地への悪評を払拭することを目的に実施しました。生徒たちは、私の話をもとに震災について考え、次世代へ伝えていくための方法を発表してくれました。今後機会があれば、東北に足を運んで現状を直接見てもらいたいです」と語りました。
授業を受けた生徒は「東日本大震災は自分たちが生まれた年に起こったことなのであまり詳しくなく、専門の人による授業を受けることができたのはとても良い機会でした。これからの世代に伝えていくために、自分たちに何ができるか考えていきたいです」と感想を述べました。
授業を行う山野統括官
東日本大震災の映像を見る生徒
復興状況を伝える方法を考える様子
(附属平野中学校)