「令和2年度近畿地区国立大学法人等会計事務研修」を天王寺キャンパスにて,11月4日(水)~6日(金)の3日間に渡り,本学を当番校として開催しました。 同研修は、国立大学法人等の会計実務に関する知識を授け,会計事務に係る理解と実務への応用力を身につけさせることで,職員の資質向上を図ることを目的として一般社団法人国立大学協会近畿地区支部が主催するものです。 今年度は近畿地区国立大学法人等の会計事務初任者を対象とし,新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から座席の間隔を空け,例年より規模を縮小して実施し,14機関から40名の参加がありました。 研修初日は,文部科学省高等教育局国立大学法人支援課財務分析係の尾後貫係長より国立大学法人等の会計制度や各大学の決算状況,さらにはコストの見える化について講義がありました。その後,読売新聞大阪本社専務取締役事業本部長を経験した本学窪田監事より,新聞社社員としての視点から実際の事例を交えながら,不正をしない,起こさせないための会計事務初任者としての心構えについて講義がありました。 研修2日目には,有限責任あずさ監査法人より複式簿記の基礎や財務諸表,国立大学法人特有の会計処理について講義があった後,実際に財務諸表を作成する演習も行われ,国立大学法人等会計の基礎から応用につながる講義・演習が行われました。 最終日には,初めに私学経営の観点から大学経営を学ぶため,関西国際大学学長補佐・教授の福島一政氏を招き,大学の歴史・背景や社会情勢の変化を踏まえて,事務職員としてではなく,大学職員として大学経営に携わることの重要性やそのポイントを学びました。 また,株式会社ビーコンラーニングサービスによる業務改善スキル向上研修が実施され,業務改善手法を学ぶとともに,各機関の会計担当者が抱える各課題と,その改善策について,ソーシャルディスタンスを保ってのグループワークにより活発な意見交換が行われました。 受講者からは,「明日からの業務にすぐに生かせそうな知識が多く,参加してよかった」「自分の普段の業務を見直せたほか,規模や特性の異なる大学職員の意見も聞け,いい経験になった」といった研修内容の感想のほか,「今回知り合えた方との横のつながりを大切にしていきたい」という,コロナ禍の中で対面形式の研修を実施したことを前向きに評価する意見も多数ありました。
開会挨拶を行う財務担当の新津理事・事務局長
有限責任あずさ監査法人による講義
(財務課)