立命館アジア太平洋大学(APU)の是永駿学長を招き,教育協働学科開設記念シンポジウムを11月15日(水),柏原キャンパスで開催し,教職員約80人が参加しました。 これは,教育協働学科がめざす「協働力」や「多様性理解」をもつ人材の育成について理解を深めることを目的として開かれたものです。 安部文司教育協働学科長が開会挨拶をし,教育協働学科の概要や開設の経緯について紹介しました。次に本学教育心理科学講座の新崎国広教授が「教育協働学科における教育協働人材育成について」と題し,学校と家庭・地域が協働することの重要性,本学が育成をめざす教育協働人材像,育成のためのカリキュラムなどについて説明しました。 続いて是永学長が,「教育の未来について」と題して基調講演を行いました。APUは「国内学生」と呼ばれる日本人学生と「国際学生」と呼ばれる留学生が約3,000人ずつ在籍しており,日本語と英語をオフィシャルランゲージとする国際色豊かな大学です。是永学長は,学内の様子やカリキュラム内容など,同学の特色に触れながら日本語・日本文化圏におけるグローバル化について語りました。 最後に,教育協働学科副主事の辻岡強教授を司会に,是永学長,安部学科長,新崎教授,本学理数情報講座の片桐昌直教授の4人がパネリストとなり,「教育協働と多様性理解」をテーマとしたパネルディスカッションを行いました。「学生に,自分の考えは絶対的なものではなく相対的なものであるということを理解させることは,非常に大きな意味がある」,「大学のブランド力を高め,留学生にPRすることは非常に大切である」などの議論が展開されました。 参加者からは,「教育協働学科における人材育成の方向性が改めて示された」「英語はコミュニケーションや議論の手段であり,『教養と人間性』が重要であるというお話に共感を覚えました」などの感想が寄せられました。
立命館アジア太平洋大学の是永駿学長
(教育協働学科支援係)