附属特別支援学校が,大阪市立喜連中学校の特別支援学級生6人と附属平野中学校生21人を11月17日(金)に招き,パラリンピック競技の「ゴールボール」を中学生でも楽しめるように改良したオリジナルスポーツ「ミニゴールボール」で交流しました。障害者と健常者が,障害者スポーツを通じて交流することで,互いを認め合える共生社会の形成をめざして実施。3校での交流は7月から行っており,これで4回目となります。本事業は,附属特別支援学校が受託している文部科学省「学校における交流及び共同学習を通じた障害者理解(心のバリアフリー)の推進事業」の一環です。 「ゴールボール」は,1チーム3人で,アイマスクを着用して鈴入りのボールを転がし,相手ゴールに入れることで得点を競う,視覚障害者も一緒に楽しめる球技です。今回の「ミニゴールボール」は,本来の重いボールではなく,一回り小さくて軽い鈴入りバレーボールを使用する,1対1で行うなど,独自の工夫を加えました。 全盲でゴールボール経験者でもある堀川周一さん(ほりかわ ひろかず,京都外国語大学1回生)がゲストとして登場し,見本競技を披露した後,グループに分かれて対抗試合を行いました。守備側は,後ろから声をかけて,ボールの方向を指示するなど,チームワークの良さが勝敗の決め手になります。1グループ6人が交互に投げ合って得点を競い,白熱したゲームになりました。 試合後は,振り返りシートを使ってグループごとに良かったことなどを話し合い,代表者が全員の前で発表しました。 参加した生徒からは「いろんなチームと対戦できて楽しかった」「ボールが来る方向を『右・左』と声かけをしながら,楽しむことができた」「しっかり応援できたことがよかった」などの感想が寄せられました。また,「ゴールが狭かったから,もっと広げた方が面白い」「チーム内でもっと声かけをしたらよかった」という次につながる意見もありました。堀川さんは「楽しんでもらえて良かった。障害に関係なく,みんなで楽しめるスポーツはたくさんある。興味を持ってもらえると嬉しい」と話しました。
ミニゴールボールをプレーする生徒たち
「皆さん楽しんでください」と挨拶する堀川周一さん
(広報室)