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2017.10.05

障がいのある方に生の音楽を ハートフルコンサート開催

 「障がいのある方やその介護者の方に,生の音楽に触れてほしい」
 その思いを形にした「ハートフルコンサート」を9月11日(月)に開催し,大阪府立支援学校9校の児童・生徒約700人が鑑賞しました。
 大阪府教育庁,ザ・シンフォニーホールとの三者による共催事業で,ザ・シンフォニーホールが会場を無償提供しました。管・打楽器を専攻する本学学生らによるウインドオーケストラと,主旨に賛同した東京学芸大学や北海道教育大学,高知大学など全国の国立大学の管楽器専任教員12人が出演しました。
 当日は『スター・パズル・マーチ』『ルパン三世のテーマ』など8曲を演奏。本学卒業生で盲目の声楽家として活躍する濱田直哉氏は『上を向いて歩こう』で伸びやかなバリトンを響かせ,続いて会場の子どもたち全員と一緒に『ビリーブ』を歌いました。『フィンガー5メドレー』では,高校の制服や体操服をまとった学生8人がステージに登場し,ダンスで会場を盛り上げました。
 鑑賞した支援学校の生徒は「こんなコンサートには,初めて来た。シンバルの音がきれいだった」と感想を語りました。バスクラリネット奏者で教養学科芸術専攻3回生の西前菜々子さんは,「『となりのトトロ』などみんなが知っている曲,リズムを刻みやすい曲を入れているので,みんなでひとつになっている感じがしました」と振り返り,「普段の演奏会はどうしても堅苦しい雰囲気になってしまいがち。リラックスして、のびのびと楽しんでもらえる演奏会がもっと増えるといいなと思います」とコンサートの意義を話しました。フルート奏者で司会も務めた教養学科芸術専攻3回生の松尾早彩(さあや)さんは,「子どもたちの反応がダイレクトで,ノリがよかった。身体を動かしたり,拍手したりして気持ちを表現してくれて,生の音楽の良さを感じてもらえたようで嬉しかった」と笑顔で話しました。

【プログラム】
スター・パズル・マーチ / 小長谷宗一
波の見える風景 / 真島俊夫
「ウエスト・サイド・ストーリー」メドレー
ルパン三世のテーマ
上を向いて歩こう
 歌:濱田直哉
ビリーブ
 歌:濱田直哉,特別支援学校児童・生徒
「となりのトトロ」メドレー
「フィンガー5」メドレー

演奏に手拍子する子どもたち
フィンガー5メドレー

(広報室)