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2017.06.14

中務晴之教授還暦記念演奏会に115人のフルーティストが集う

 芸術表現講座のフルート奏者である中務晴之教授が,60歳の誕生日を迎えた5月19日(金),還暦記念演奏会をザ・シンフォニーホールで開催しました。ホール1階席は,700人を超える観客で埋め尽くされました。
 プログラム前半は,大学時代からの同級生で同時期にドイツ留学していた,京都芸術大学教授の阿部裕之氏によるピアノ伴奏とともに,中務教授が11歳の時に初めて発表会で演奏した思い出の曲である『マドリガル』(A.シモネッティ作曲)など3曲を演奏。続いて,中務教授のピアノ伴奏で,昨年度第71回文化庁芸術祭音楽部門新人賞を受賞したテノール歌手・松原友氏が表現力豊かな歌声を披露しました。また,本学教員でトランペット奏者の神代修准教授も美しい音色を会場に響かせました。
 後半は,中務教授が大阪教育大学や大阪音楽大学,アマチュアなどで指導してきた教え子115人が全国から集結し,フルート,ピッコロ,アルトフルート,バスフルート,コントラバスフルートで構成される「還暦記念フルートオーケストラ」として登場しました。作曲家の八木澤教司氏が,中務教授の爽やかでお洒落な雰囲気をイメージして書き上げた曲『そよ風の吹く杜で』を初披露。奏者が自由に独奏する「カデンツァ」の部分には,中務教授が過去に演奏した思い出の曲を盛り込みました。最後に,大きな花束のプレゼントとともに『ハッピーバースデー』がサプライズ演奏され,会場全体が大きな拍手を贈りました。
 観客は「八木澤氏の曲での中務先生の独奏は,聴いているだけで先生を思い浮かべることができて,先生の明るい人柄の魅力がホール中に響き渡っていました」「ボリュームのあるプログラムでしたが,あっという間に感じるほど素晴らしかったです。これだけの門下生が集まったのも先生の人望のあらわれで,還暦にふさわしい演奏会でした」「フルートだけのオーケストラで演奏された『タイスの瞑想曲』は,色彩豊かなフルートの音色が折り重なり,いつまでも聴いていたい心地のよい演奏でした」などの感想を寄せました。
 中務教授は「皆様のおかげで本当に素晴らしいコンサートになり,この上なく幸せな還暦を迎えることができました。この演奏会を成功に導いてくれた実行委員のみなさん,全国各地からこの日のために集まってくれた教え子たち,裏方として頑張ってくれた音楽コースの学生,暖かい拍手をいただいた聴衆のみなさま,全ての方々に感謝いたします」と話しました。

【プログラム】
 A.シモネッティ / マドリガル
 C.ライネッケ / フルートソナタ“水の精” op.167
 P.タファネル / 幻想曲“フランチェスカ・ダ・リミニ”
 F.リスト/おぉ!私がまどろむ時
  テノール:松原友 ピアノ:中務晴之
 C.ボーリング/ラグ ポルカ「トゥート組曲」より
  トランペット:神代修 ピアノ:中務晴之
 エルトン・ジョン/愛を感じて
  トランペット:神代修 ピアノ:中務晴之
 W.A.モーツァルト / フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313
  大阪教育大学フルートオーケストラ
 J.S.バッハ / ブランデンブルク協奏曲 第3番 BWV1048
  還暦記念フルートオーケストラ
 八木澤教司 / 中務晴之還暦記念委嘱作品「そよ風の吹く杜で」(世界初演)
 D.ショスタコーヴィチ / 祝典序曲 op.96
 ジュール・マスネ/タイスの瞑想曲(アンコール)

[フルート]中務晴之
[ピアノ]阿部裕之
[指揮]加藤勇仁
[出演]大阪教育大学フルートオーケストラ
[ゲスト出演]松原友(テノール),神代修(トランペット)

フルートを演奏する中務晴之教授とピアノ伴奏の阿部裕之氏
ピアノ伴奏する中務教授とトランペットを演奏する神代修准教授
還暦記念フルートオーケストラの演奏の様子
花束を受け取る中務教授

(広報室)