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2017.03.21

附属教員が優秀な理科教員に送られる有馬教育奨励賞を受賞

 本学附属平野中学校の谷崎雄一教諭が,優秀な中学校教員に送られる「有馬教育奨励賞」(旧称「理科の達人先生」)を受賞しました。
 同賞は,特色ある理科の教育実践を行っている,または研究活動において特に実績のある中学校教員を顕彰するものです。文部大臣,東京大学総長などを歴任した有馬朗人氏が会長を務めるNPO法人ネットジャーナリスト協会と全国中学校理科教育研究会(全中理)が主催し,科学技術振興機構(JST),宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが後援しています。
 谷崎教諭は,実験のスケールを小さくし,少量の薬品で実験を試みる「マイクロスケール実験」に取り組んでおり,2015年8月に行われた理科教育学会で発表しました。マイクロスケール化は,廃液量を減らすだけでなく,個人単位での実験活動が可能となり,主体的な学びを促すことができます。また,同年8月に開催された全中理の全国大会では,大阪府代表として「3年間を見通した放射線教育」について研究発表しました。こうした活動が今回の受賞につながりました。
 授賞式は1月28日に行われました。2月には副賞の海外教育事情視察として,世界トップクラスの教育レベルを誇るシンガポールとマレーシアの教育省や中学校などを訪問しました。
 幼稚園から高校まで15年間を附属平野で過ごしたという生粋の附属平野生である谷崎教諭は,大学卒業後に四條畷市内の中学校に十数年勤務した後,2016年4月に附属平野中学校に赴任しました。夢だった母校勤務に谷崎教諭は「理科の“なぜ”を大切にしていきたい。いかに生徒たちに“なぜ”と思わせるかを考える授業をしていきたい」と抱負を語りました。また,後輩である生徒たちには「身近なことに疑問を持って,アンテナを広げてほしい」とメッセージを送りました。

授賞式の記念写真
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[左写真]授賞式の記念写真(谷崎教諭=後列左から二番目)
[右写真]海外視察で訪れたシンガポールの中高一貫校

(広報室)