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運用担当部局:入試課

大学院教育学研究科 芸術文化専攻

 

新しい時代における芸術文化のあり方を探究

●取得可能な免許状
中学校教諭専修免許状 [ 音楽、美術 ]
高等学校教諭専修免許状 [ 音楽、美術、書道 ]

※専修免許状の取得には、取得しようとする免許状に対応した一種免許状を有している必要があります。

*

目的

 芸術文化専攻では、音楽と美術という芸術の二大ジャンルにおいて、実践と理論との両面から新しい時代における芸術文化のあり方を探究するため、多様な今日的課題について教育研究を行い、高度な専門的知識・能力をもつ専門職業人を養成することを目的としています。そのために、専攻に音楽研究コースと美術研究コースの2つのコースを設け、それぞれの専門分野において、芸術一般への深い理解と高度な専門的素養とを兼ね備えた演奏家、造形作家、研究者や教育者、さらには芸術プロモーターやアート・マネージャーなど、社会的ニーズに応えて芸術文化の第一線を担い得る指導的人材を広く育成することを目指します。

概要・特色

 本専攻は、古今東西の芸術全般をあつかう専攻ですが、その柱となるのは音楽と美術という二大ジャンルです。そのため本専攻は、音楽研究コースと美術研究コースの2つのコースを設け、それぞれの専門分野において、実践と理論との両面から、新しい時代にふさわしい芸術文化のあり方を探究しています。専門分野としては、音楽研究コースの下に「器楽」「声楽」「作曲」「音楽学」という4つの研究教育分野が、美術研究コースの下に「造形表現」「書道」「芸術学」という3つの研究教育分野が置かれています。

音楽研究
コース
器楽
(ピアノ・弦楽器・管打楽器)
声楽
作曲
 ヨーロッパ近代の音楽を基礎として、その演奏(解釈・表現)や創作に関する諸課題を追求しています。学生は各々専門の指導教員の研究室に所属して、表現の技法や技術について実践的なレッスンを受け、日々研鑽を積んでゆきます。
音楽学
 西洋近代の芸術音楽のみならず、広く世界の音楽文化を対象として、通時的・共時的な研究がなされています。
美術研究
コース
造形表現
 現代の状況をふまえ、柔軟な思考と鋭敏な感性とを養いながら創作活動をおこない、「何をどう表現するか」を追求しています。教員の専門分野は、絵画・立体・ビジュアルデザイン・映像表現などです。
書道
 平安朝の古筆や中国の古典作品を鑑賞し、臨書しながら、さまざまな書美と表現スタイルの可能性を探究しています。
芸術学
 洞窟絵画からアニメまで多種多様な作品を視野に入れて、体系的・歴史的な理論研究を行っています。美や芸術の問題を哲学的に考える美学研究や、ポストモダンの現代美術に対する批評研究などがなされています。

 本専攻は、学部教養学科における芸術関連の諸分野を発展的に統合する形で、平成7 年に誕生しました。ひとつの専攻内に、研究領域として「音楽」と「美術」とが併置され、また研究方法として「実践」と「理論」とが共存するという点で、全国的にみても極めてユニークな専攻です。つまり、第一線で活躍する音楽家、アーティストやデザイナーや書家が、気鋭の音楽学者や美術批評家や美学者と親しく交わる教育環境のなかで、音・色・形で演奏・制作する実践系の学生と、言葉で思索する理論系の学生とが、ともに学べる理想的な場所なのです。これは細分化・専門化する現在の研究状況からすると異例のことで、芸術の概念が広がり、ジャンルの境界線がぼやけてきた今日では、非常に重要なことです。
 それぞれの分野にもユニークな点があります。音楽表現の各分野では、経験豊かな指導教員によるレッスンに加えて、研究成果の発表の場として器楽、声楽分野は学内でのオーケストラとの共演、室内楽演奏会、学外でのコンサートの開催やコンクール等での入賞、作曲分野においては学内でのオーケストラ作品の発表、学外での個展の開催など、活発な音楽活勤を通して研鑽を積んでいきます。また修士論文の一環として、修了年度に演奏或いは作品の収録を行い、CDを制作し、今後はその録音のWeb上での発信も計画しています。
 造形表現分野では、入学後より各自の研究テーマに応じて絵画・立体造形・ビジュアルデザインに分属し、研究・制作を展開します。また、定期的に全体講評会を行い、新たな表現に向けた領域横断的な視点の養成を図ります。研究・制作のために十分な時間と環境とが用意されているので、学生による個展やグループ展での作品発表なども、毎年積極的になされています。
 書道分野では、入学直後から修士論文・修士制作へ向けた研究を授業またはゼミで積極的に行い、各自の専門分野のレペルアップに特に努めています。また、それらの研究成果の発表の場として、一年目は年末に行う各ゼミの展覧会、二年目は修了制作展を設定しています。
 芸術学・音楽学の分野では、各学生の研究が修士論文として結実するように、テーマの選択から資料操作の方法、論文の構成・展開、文章表現の技術にいたるまで、懇切丁寧な個別的指導がなされています。専門の書物や雑誌の閲覧はもとより、学科紀要への投稿など、研究を進めながら発表する機会が与えられており、幅広いスタッフから有意義な助言や刺激を受けられるのも、大きなメリットと言えましょう。

主な開講科目(平成28年度)

音楽研究コース
注:授業科目欄の※印は基礎科目、☆印は音楽理論科目を示す。

教育研究分野
授  業  科  目
単位数
担 当 教 員
授   業   内   容
履修区分
履修年次指定
音楽学
音楽学研究
2
ト田 隆嗣
音楽学における研究の方法論について,20世紀以降の事例を対象として具体的に検討し,その今日的意義を考察する。
選択必修
 
音楽文化研究
2
(兼)北川純子
『ウルトラセブン・スコア・リーディング』を講読する。場面と音楽のかかわりについて理解する。
選択必修
 
声楽
音楽作品研究A
2
淵脇 和範
高度な声楽演奏技術を基盤として楽曲の分析的研究をすることによって,演奏解釈の可能性を追求する。
選択
 
音楽作品研究B
2
玉井 裕子
高度な声楽演奏技術を基盤として楽曲の分析的研究をすることによって,演奏解釈の可能性を追求する。
選択
 
器楽
音楽作品研究C
2
山畑  誠
高度なピアノ演奏技術を基盤として楽曲の分析的研究やエディションの比較検討を通じ,演奏解釈の可能性を追求する。
選択
 
音楽作品研究D
2
志賀美津夫
高度なピアノ演奏技術を基盤として楽曲の分析的研究やエディションの比較検討を通じ,演奏解釈の可能性を追求する。
選択
 
音楽作品研究E
2
岡本 麻子
高度なピアノ演奏技術を基盤として楽曲の分析的研究やエディションの比較検討を通じ,演奏解釈の可能性を追求する。
選択
 
音楽作品研究F
2
神代  修
高度な金管・打楽器の演奏技術を基盤として楽曲の分析的研究をすることによって,演奏解釈の可能性を追求する。
選択
 
音楽作品研究G
2
中務 晴之
高度な木管楽器の演奏技術を基盤として楽曲の分析的研究をすることにより,演奏解釈の可能性を追求する。
選択
 
音楽作品研究H
2
稲垣 琢磨
高度な弦楽器演奏の技術を基盤とし楽曲の分析的研究をすることによって,演奏解釈の可能性を追求する。
選択
 
音楽作品研究I
2
(兼)大木愛一
高度な弦楽器演奏の技術を基盤として楽曲の分析的研究をすることにより,演奏解釈の可能性を追求する。
選択
 
作曲
音楽作品研究J
2
北川 文雄
高度な作曲技術を基盤として楽曲の分析的研究をすることによって,様々な創作スタイルの可能性を追求する。
選択
 
音楽創造研究
2
新しい世代の作曲家による作品を特に取り上げて分析研究することにより,現代における創作のあり方について考察する。
選択
 
声楽
音楽表現研究A
2
淵脇 和範
声楽曲の中から,様々な作品を取り上げて分析研究することにより,演奏表現の可能性を追求する。
選択
 
音楽表現研究B
2
玉井 裕子
声楽曲の中から,様々な作品を取り上げて分析研究することにより,演奏表現の可能性を追求する。
選択
 
器楽
音楽表現研究C
2
山畑  誠
ピアノ曲の中から,様々な作品を取り上げて分析研究することにより,演奏表現の可能性を追求する。
選択
 
音楽表現研究D
2
志賀美津夫
ピアノ曲の中から,様々な作品を取り上げて分析研究することにより,演奏表現の可能性を追求する。
選択
 
音楽表現研究E
2
岡本 麻子
ピアノ曲の中から,様々な作品を取り上げて分析研究することにより,演奏表現の可能性を追求する。
選択
 
音楽表現研究F
2
神代  修
管弦楽曲の中から,様々な作品を取り上げて分析研究することにより,演奏表現の可能性を追求する。
選択
 
音楽表現研究G
2
中務 晴之
管弦楽曲の中から,様々な作品を取り上げて分析研究することにより,演奏表現の可能性を追求する。
選択
 
音楽表現研究H
2
稲垣 琢磨
管弦楽曲の中から,様々な作品を取り上げて分析研究することにより,演奏表現の可能性を追求する。
選択
 
音楽学
音楽書研究
2
ト田 隆嗣
民族音楽学と関連諸領域の最近の英語文献を講読し,今日的課題のあり方とそれに向かう方法について知見を深める。
選択
 
音楽民族誌研究
2
ト田 隆嗣
民族音楽学・音楽人類学のみならず,関連諸領域における基本的かつ重要な研究方法である民族誌的方法について,民族誌とそれに対する批評などの文献を講読しつつ,その可能性と問題点を考察する。
選択
 
民俗音楽研究
2
非常勤講師
     寺田 吉孝
マイノリティ集団は主流社会の中で周縁化されているために,自分たちのアイデンティティについて悩むことが多い。日本や北米などのマイノリティを例として,かれらの音楽実践とその背後にある社会関係を探る。
選択
 
(コース共通科目)
 
演奏実践研究I
2
音楽研究コース
教員全員
研究課題とする作品の楽曲分析を行う。又,学内ホールでの公開演奏会において研究課題の演奏又は作品創作による実践を行い,分析内容を楽曲解説ノートとして発表する。
選択
 
 
演奏実践研究II
2
音楽研究コース
教員全員
研究課題とする作品の楽曲分析を行う。又,学内ホールでの公開演奏会において研究課題の演奏又は作品創作による実践を行い,分析内容を楽曲解説ノートとして発表する。
選択
 
(課題研究)
 
課題研究I
3
全  員
(兼担教員及び
非常勤講師を除く)
専門分野に関連する特定の課題を設定し研究する。
必修
II
 
課題研究II
3
必修
II

美術研究コース
注:授業科目欄の※印は基礎科目、▽印は美術理論科目を示す。

教育研究分野
授  業  科  目
単位数
担 当 教 員
授   業   内   容
履修区分
履修年次指定
芸術学
美学総論
2
瀧  一郎
美・芸術・感性について哲学的に考える。特に,ドイツ観念論に対するフランス唯心論の美学に注目しながら,アナロジーの問題を論じる。
選択必修
 
芸術表現学
2
芸術の表現に関する古典的な文献の読解を通して,芸術の鑑賞と制作について考える。
選択
必修
 
芸術鑑賞学
2
(兼)髙間由香里
芸術創作論ないし表現論に対して,芸術作品の受容論ないし鑑賞学を構想する。具体的な芸術作品の分析とともに,芸術作品の受容ないし鑑賞のメカニズムを考察する。
選択
 
美術書研究
2
瀧  一郎
美術に関する古典的な文献の読解を通して,美術に対する問題意識を深めていく。日本の美術書あるいはヨーロッパ・アメリカの美術書を通して,ひろく問題をつかみ,美術意識を構築する。
選択
 
造形表現
 
絵画演習
4
寺島みどり
絵画表現をはじまりとして芸術作品の成り立ちや機能について再考することにより,新しい表現への展開を試みる。学外での実施研修やワークショップを企画し,体験を積み重ねる。
選択
 
 
ヴィジュアル・デザイン演習
4
江藤  亮
各自で設定したテーマに基づき、写真作品の制作を行う
選択
 
 
コンピュータ・アート
2
非常勤講師
和田  淳
Adobe Photoshop、AfterEffectsなどのソフトを用いてアニメーションを実際に作る。
選択
 
 
造形表現特講A
2
非常勤講師
居城 純子
「HOW TO SURVIVE AND PROSPER AS AN ARTIST」Caroll Michels著を読み,「世界のアーティスト・イン・レジデンスから」制作サムワンズガーデンより具体的なレジデンスの様子を紹介します。作家として活動するためのヒントを学びつつ,メタレベルでの視点の習得をめざします。
選択
 
 
造形表現特講B
2
非常勤講師
寺田 就子
作品制作における各自のテーマについて掘り下げて考え,曖昧に思い描くイメージを明確にしていきます。現在の自分の作品,以前の作品からの経過,他者に伝えたいこと,などから解きほぐす。
選択
 
 
総合造形演習
4
五明  真
自身の表現活動と,様々な領域との融合を試み,制作を行う。表現の新たな領域への展開と,その可能性を模索する。
選択
 
書道
書鑑賞特論
2
(兼)出野文莉
書道に関するキーワードを取り上げ,種々のテキストを参考にしながら,書道美学についての認識を深めていく。
選択
 
書法特論
2
『説文解字』叙を講読しながら,文字の起源・六書・金文や古文・小篆などの書体の発展過程と特徴などを考察し,書道の基礎知識を涵養する。
選択
 
書道史特論
2
古文・篆書・隷書・草書の四体についてそれらの成立についての理解を深める。また,それら四体が各々どういう特徴をもつかを理解する。歴史的な名筆家の書について鑑賞し,感性を高める。
選択
 
 
書法研究AI
2
瀨川 賢一
仮名古典を基礎として,大字仮名作品の書法を研究する。
選択
 
 
書法研究AII
2
仮名古典を基礎として,細字仮名作品の書法を研究する。
選択
 
 
書法研究BI
2
古筆の鑑賞と臨書を通して,仮名古典の美を分析的に研究する。
選択
 
 
書法研究BII
2
古筆の鑑賞と臨書を通して,仮名古典の美に基づいた制作研究をする。
選択
 
 
書法研究CI
2
(兼)出野文莉
書理についての理解を高める。また,書の歴史の中で登場する書人の書について,何が良いかを論じ,鑑賞力を高める。さらに,書に関わる専門用語に理解を深める。
選択
 
 
書法研究CII
2
各自で古典を選択し,書人・書法についてその特徴を総合的に考究する。各人が文献調査を行い,発表しながら自らの認識を高めていく。
選択
 
 
書法研究DI
2
池田 利広
中国古典にある楷書作品を臨書と鑑賞を通して分析的に研究し,そのさまざまな表現スタイルの可能性について探求する。
選択
 
 
書法研究DII
2
中国古典にある行草書作品を臨書と鑑賞を通して分析的に研究し,そのさまざまな表現スタイルの可能性について探求する。
選択
 
 
書法研究EI
2
中国古典にある隷書作品を臨書と鑑賞を通して分析的に研究し,そのさまざまな表現スタイルの可能性について探求する。
選択
 
 
書法研究EII
2
中国古典にある篆書作品を臨書と鑑賞を通して分析的に研究し,そのさまざまな表現スタイルの可能性について探求する。
選択
 
(課題研究)
 
課題研究I
3
全員
(兼担教員及び
非常勤講師を除く)
専門分野に関連する特定の課題を設定し研究する。
必修
II
 
課題研究II
3
必修
II

平成29年度募集人員

12名

平成28年度 現学生数・入試結果

現学生数
受験者
合格者
入学者
40(5)
23(1)
20(1)
18(1)

※( )内の数字は外国人留学生の人数(内数)です。
※現学生数は平成28年5月1日現在の人数です。


修了生の進路(過去3年間の集計)

教員(大阪府内)
教員(大阪府以外)
教員率(左記計)
企業
公務員
進学
その他
26%
5%
31%
33%
0%
0%
36%

教員紹介 (教員総覧にリンクしています)

音楽研究コース  [教 授] 稲垣 琢磨北川 文雄志賀 美津夫卜田 隆嗣玉井 裕子中務 晴之
 [特任教授]淵脇 和範
 [准教授] 岡本 麻子神代 修山畑 誠
美術研究コース [教 授] 池田 利広瀧 一郎
 [准教授] 江藤 亮五明 真瀨川 賢一寺島 みどり

→こちら芸術文化専攻のページもご参照ください。