附属池田中学校の生徒が「第72回 統計グラフ全国コンクール」で受賞

2024.12.23New

附属池田中学校の生徒が「第72回 統計グラフ全国コンクール」で受賞

 公益財団法人統計情報研究開発センターが主催する「第72回 統計グラフ全国コンクール」で、附属池田中学校3年生の奥山新依菜さんが入選、岩井飛祐さんが佳作を受賞しました。また、「第65回大阪府統計グラフコンクール」で、同校3年生の茶谷さくらさんが大阪府知事賞(入選)、同校「77期生」が大阪府知事賞(団体賞)を受賞しました。

 本コンクールは、統計の普及と統計の表現技術の研鑽を図るため、全国の小学生、中学生、高校生等を対象に統計グラフを募集しているものです。各都道府県において実施されるグラフコンクールの優秀作品が6部門に分けて出品され、2回にわたる審査を経て、入賞作品が選考されます。今回は、全国から19,409作品の応募があり、第一次審査、第二次審査を経た180作品について、本コンクール最終審査会によって入賞作品が決定されました。

奥山新依菜さん
「第72回統計グラフ全国コンクール」入選、「第65回大阪府統計グラフコンクール」大阪府知事賞(入選)
テーマ「理系は苦手 それって本当ですか?」
コメント「統計ポスターを作成したのが2年生の春休みで、ちょうど自分の進路を考え始めた時期だったこともあり、統計ポスターのテーマを進路に関するものにすれば一石二鳥だと考え、取り組みをスタートしました。情報やデータを集めていく中で、必要最低限に抑えることに苦労しました。文章の要約が苦手なので、取捨選択をしていく作業はかなり頭を悩ませましたが、良い経験になりました。またデザイン面は、度々経験してきた数学の課題でのポスター作成が土台になっていると思います。今回、自分の作品が評価を得ることができとても嬉しく感じています」
岩井飛祐さん
「第72回統計グラフ全国コンクール」佳作、「第65回大阪府統計グラフコンクール」大阪府知事賞(特選)
テーマ「これからの海外旅行」
コメント「私は海外の文化や生活に幼い頃から興味を持っていて、海外を旅することがとても好きなのですが、COVID-19や円安の影響で海外に行く機会が減ってしまったので、これからの海外旅行はどのような地域に行くのが良いのかという点をテーマに作品を作成しました。日本を出国する人の行き先や外国為替相場、各国の物価の変化などを元にし、さまざまな方向から考えてみました。一つひとつのデータから得られる情報はもちろんたくさんありますが、複数のデータを組み合わせることで、新たな発見が得られることもあり、それが大変面白く感じました」
茶谷さくらさん
「第65回大阪府統計グラフコンクール」大阪府知事賞(入選)
テーマ「保護犬・保護猫の運命を変えるために」
コメント「学校で身につけた数学の知識やスキルを十分に発揮することができ、とても嬉しいです。作品の制作を通して、割合を表すなら円グラフ、変化を表すなら棒グラフ、というようにそれぞれのグラフの特徴を生かし、示す項目ごとに使い分ける力をつけることができたと思います。また、私はもともと数学が苦手だったので、これまで数学に対してあまり良い印象を持っていませんでした。しかし、この経験を通じて、数学と日常生活との関係性の深さを実感することができました。私にとって数学をより楽しく学ぶきっかけとなり、日常の出来事と数学を結びつける新たな視点を得ることができたと思います」
附属池田中学校「77期」
「第65回大阪府統計グラフコンクール」大阪府知事賞(団体賞)

 担当の井場恒介教諭は「中学1年生から中学3年生まで計6回の相互評価を通じ、「良い○○」の概念を膨らませる活動を軸に、思考力や表現力を育成してきました。長期課題として画用紙を使った表現を行い、統計単元の最後にはグラフを活用した報告書の作成を通じて相互評価を実施し、各作品の優れた点を探りました。また、先輩や受賞作品を題材に『良い統計ポスター』をテーマにディスカッションも実施し、生徒の表現力と分析力、作品に対する意欲も育んできました。今回受賞した生徒意外にもたくさんの素晴らしい作品がありました。この課題で得た表現力と自分の考えを今後も世界に発信していってほしいです」と語りました。

統計情報研究開発センター「第72回 統計グラフ全国コンクール審査結果 」

大阪府「第65回 大阪府統計グラフコンクール 」


記念写真
記念写真

トロフィーと賞状
トロフィーと賞状

作品
作品


(附属池田中学校)