本学における小学校教員の理科実験指導の積極的な取り組みである「実践的理科力養成プログラムの構築」を報告するシンポジウム「実践的理科力と教員養成」が,3月6日(土)たかつガーデンで開催され,学生,大学教員,小中高の教員,教育委員会関係者など,理科教育に関心のある138名が参加しました。 最初に,任田康夫科学教育センター長による趣旨説明があり,続いて,長尾彰夫学長の挨拶及び文部科学省科学技術・学術政策局政策課長・中岡司氏の来賓挨拶が行われました。 シンポジウムの第1部は,理科教育に関する大所から見た二つの基調講演として,国立教育政策研究所統括研究官・小倉康氏による「理科教育推進の現状と課題」,大阪府教育委員会教育監・田中保和氏による「大阪の理科教育の現状と課題」が行われました。 第2部は,パネル討論「実践的理科力は構築されたのか」が行われました。まず,小学校教員の理科力の向上を目指した本学の取り組みについて,本学越桐國雄教授,TA学生,プログラム受講卒業生,および本プログラムにご協力いただいた西端孝史郎先生から発表がありました。その後,小学校を中心とした理科教育の活性化について,現状を考慮した様々な提案や討論が参加者とシンポジストの間で活発に交わされました。 今回のシンポジウムを通じて,参加者に本学の果たす役割を再認識していただき,今後の大阪の理科教育を関係者と共同して推進していく上で,有意義なものとなりました。
(科学教育センター 安積典子)