「理数系教員養成拠点構築プログラム成果報告会及びCSTの集い」(主催:大阪教育大学・(独)科学技術振興機構・大阪府教育委員会)を12月27日(土),天王寺キャンパスで開催しました。今回は,科学教育シンポジウムとの合同開催とし,全国から162人が参加しました。 同プログラムは,科学技術振興機構の受託事業で,小中学校の理科教育の中核的な役割を担う「コア・サイエンス・ティーチャー(CST)」を養成し,地域の理科教育力を高めることを目的としています。大阪では平成23年度から,本学と大阪府教育委員会が連携して開始しました。大学で主に学生を,教育委員会で主に現職教員をCSTとして養成し,支援最終年度となる今年度には府内31の市町村教育委員会が参画しています。 この日は,成果報告会,ポスター発表,分科会を行いました。大阪府における成果報告では,4年間で学生CSTを約40人,現職教員CSTを65人養成したことや,CST教員研修活動を計115回開催し,2000人以上の教員が参加したことなどを報告しました。また,同年度に採択された香川大学・香川県教育委員会も成果報告を行いました。 ポスター発表では,32件の発表があり,12府県の大学・教育委員会関係者やCSTが,事業実績や研修の様子を紹介しました。その後, 4テーマに分かれて分科会を行いました。 最後に,瀬田栄司CST事業推進委員会委員長から「中身も充実して,大変実り多いものでした。教育委員会と大学が連携できたことは大変意義があり,今後も大学,県・府・市町村教育委員会および学校が更なる連携を深め,各地域の課題に取り組んでいただきたい」と講評がありました。 参加者からは「事業の全体や重要性が良く分かった」(大学教員),「全国のCSTと連携している実感が湧いた」(CST教員),「大阪の理科教育にかける熱気が伝わる良い集会だった」(教育委員会関係者)などの感想が聞かれました。
[左写真]開会の挨拶をする栗林澄夫大阪教育大学長[右写真]ポスター発表の様子
(学術連携課)