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大阪教育大学連合教職大学院

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フィンランド・イタリアで海外教育実習を実施 2016年9月25日~10月7日

 第二部(小学校教員養成5年生課程),連合教職大学院・大学院生,柏原キャンパス学生・院生による海外教育実習プロジェクトチーム 11名(水口翔太郎代表、教職大学院M2)が,教員4名(前半・後半で入れ替え)とともに9月25日から10月7日までの13日間,フィンランドのユバスキュラ大学と小学校,オーボ・アカデミー大学附属実習校,イタリアのカ・フォスカリ大学、ロマーノ・ブルーニ小学校・中学校・高校を授業訪問しました。

 第二部では,実践学校教育講座の院生と学生が率いる海外教育実習を毎年行っており,今年度は新たに連合教職大学院の大学院生が加わりました。本海外教育実習は,台湾や韓国でも行ったことがあり,北欧での実施は5回目です。教員は柏木賀津子(英語・CLIL指導),宍戸隆之准教授(体育・日本文化指導),種村雅子准教授(物理),高松みどり(教育学)が参加し,4月から9月の派遣時期まで半年に及ぶミィーティングを行い,模擬授業や英語学習を重ねています。事前面接や助言には,寺嶋浩介准教授(連合教職大学院),ジョン・トムセック准教授(GLC),石田雅子氏(ランゲージチャットルームの特命職員),尾崎拓郎助教授(情報教育)も加わり,教材等を持ち寄ってまさに手作りのプロジェクトとなりました。未来の良い教員を育てたいと,指導くださる教員の情熱なしには,本プログラムの継続はできないと感じています。本実習は第二部の「特別総合科目3(海外教育実習)」として単位化されています。また連合教職大学院では,大学院2回生の発展実習の単位に含まれます。

 プロジェクトは,CLIL(内容言語統合型学習)の理論を応用し,主に理数・体育・美術・文化等の授業を英語で発信する取り組みです。参加者の「異文化リテラシー」「教える英語力」にも寄与するプログラムとして,独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)より5年連続で奨学金を受けています。院生や学生は,それぞれ異なる専門分野を持っており,校種も小学校から高校まで様々です。指導する教員もまた異分野を持っており,異校種異分野の知識と経験を結集した協働プログラムです。

 2016年度は未来の子供たちを教える教員に、次の3つの力を培うことを目的としました。

1) Global perspectives,
2) English skills to instruct active learning, and
3) Cognitive skills for teaching with a scientific view.

 例えば,科学的な見方というものは,単に理数教科にあるものではなく,1)どの教科を教える際にも,質の高い授業を実践するために,信憑性の高い情報源からヒントを得ること,2)訪問先の生徒の反応のプロアクティブに予想し,理解への「梯子かけ」がある授業構成をすること,3)授業の省察と分析を行い,日本の教育への示唆を考えることでもあります。

 訪問では,オーボ・アカデミー大学附属実習校のグン・ヤコブソン校長の授業指導を受け,また,ユバスキュラ大学では,CLIL研究の世界的な第一人者,タルヤ・ニクラ教授から,同大学の言語センターの外国語プログラムと,CLILの談話分析を学びました。イタリアでは,ヨーロッパ唯一のCLIL教員養成コースの試みをするカ・フォスカリ大学において,メアリー・クーナン教授と博士課程院生との討論会を持ちました。

 訪問CLIL授業は、「物理:Air pushes things(空気の圧力)」「文化:カルタ&ことわざ」「バスケットボール&ICT:Off the ball movement」となりました。(→訪問先HPに紹介されたビデオhttp://www.istitutobruni.com/2016/10/07/il-giappone-alle-scuole-romano-bruni/)

 フィンランドがめざす2016年新学習指導要領の7つのキーコンペテンシーの中で,「教育のアントレプレナーシップ」を,早速できることから体現したいと心に留めました。温かく迎えて下さった,海の向こうの教員たちに心から感謝します。

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[左上写真] イタリアのカ・フォスカリ大学
[右上写真] 空気の圧力を感じる実験道具ラバーシートを使った授業の様子
[左下写真] 授業で使ったカルタを手にする学生たち
[右下写真] 全身を動かしながら英語を学ぶバスケットボールの授業の様子

報告会  7年目の海外教育実習を終えて — 学びをいかすために —

 天王寺キャンパスで10月22日(土)に開催された報告会には,東京,愛知,京都などから,研究者,教員,大学生など,約45名の参加がありました。「フィンランドの教育って?」「理科や体育を英語でするってどうするの?」と,楽しみにして来てくださいました。11名が実物やビデオを使い,半年間のプロジェクトと,13日間の経験を生き生きと語りました。

報告の内容は下の報告書をご覧ください。
画像をクリックするとPDFファイル(2.56MB)が開きます。

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報告会の様子

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