「新しい時代の教育政策と学校経営Ⅰ」において大阪市教育委員会総務部長による講演を実施

授業内容
「新しい時代の教育政策と学校経営Ⅰ」において大阪市教育委員会総務部長による講演を実施

 前回に引き続き令和 7 年度から新規に開講している「新しい時代の教育政策と学校経営Ⅰ」の授業についてご紹介します。
(担当教員)
 大阪教育大学 総合教育系 大継 章嘉 特任教授
 大阪教育大学 総合教育系 桐村 豪文 准教授

 第4回は、令和7年6月7日(土)3・4限(12:55~16:10)に大阪教育大学天王寺キャンパスみらい教育共創館にて行いました。

 授業では、第2回と同様に大阪府内の指導主事等の教育委員会関係者の方を対象とした指導主事向け研修会と合同で大阪市教育委員会事務局総務部長の松田淳至氏をお招きし、『大阪市の教育「改革」~教育行政の視点から~』というテーマでの中でご講演いただきました。

 松田総務部長は、ご自身のキャリアに触れつつその時々の大阪市での教育政策の歩みについて語られました。
 まず、大阪市の長年の行財政改革によって経常収支が改善したことで、待機児童の解消や子どもの医療費助成、小・中学校普通教室の空調機設置、学校教育でのICT活用や校長経営戦略支援予算等、こども教育分野への予算を重点的な配分に繋がったことなど具体的な事例を挙げながらご説明いただきました。
 次に、文部科学省の報告書『「令和の日本型学校教育」を推進する地方教育行政の充実に向けて』に謳われている「教育委員会の機能強化・活性化」に対する大阪市としての教育行政の制度改革の特徴として、各区と地域が繋がる分権型教育行政についての紹介もなされました。
 最後に、2040 年問題と言われる生産年齢人口の不足から考えられる新たな課題を想定したさらなる改革の方向性についても、教育行政や学校園の運営に携わる受講生に対して示唆に富むメッセージがありました。

 本授業は、6月 14 日(土)をもって終了となりましたが、7月中旬より「新しい時代の教育政策と学校経営Ⅱ」が始まります。こちらでも引き続き大阪を舞台にした教育行政と学校教育の未来について語り合う授業を展開する予定としています。また、授業の一部は「みらい教育セミナー」と連動して公開授業を行う予定としております。内容が決まり次第以下のリンクにお知らせを掲載しますので、ご関心をお持ちの方はチェックしてみてください。
https://mirai.osaka-kyoiku.ac.jp/event/


松田総務部長


講演会の様子

(文責:天王寺地区総務課大学院係)