令和7年度から新規に開講している「新しい時代の教育政策と学校経営Ⅰ」授業についてご紹介します。
本科目は連合教職大学院スクールリーダーシップコースの選択科目に位置づいており、大阪の教育行政のど真ん中に携わっておられる方々をゲストティーチャーでお招きし、大阪の教育行政と学校教育の未来について語り合い、教育に関する見識を深める、多様な意見を交流させることを狙いとしています。
第２回は、令和７年５月17日（土）３・４限（12：55～16：10）に大阪教育大学天王寺キャンパスみらい教育共創館で行いました。
（担当教員）
大阪教育大学 総合教育系 大継 章嘉 特任教授
大阪教育大学 総合教育系 桐村 豪文 准教授
前半では、大阪府内の指導主事等の教育委員会関係者の方を対象とした指導主事向け研修会と合同で堺市教育長の関百合子氏をお招きし、「それぞれの世界へはばたく“堺っ子”の育成に向けて～これからの堺の挑戦～」というテーマで授業の中でご講演いただきました。
関教育長からは、堺市における人口推移や国が目指す教育政策、市の教育振興基本計画である「未来をつくる堺教育プラン」について触れながら、中学校区の小学校と中学校をチームとしてとらえる学校群等の「新たな学校のあり方」やSTEAM教育に取り組む各学校の実践事例の共有化、過去の教訓を生かした日本一安全な学校給食等の具体的事例についてご紹介があり、働きやすく「働きがい」のある学校の実現に取り組んでいることについて、熱く語っていただきました。
後半では、授業を履修している院生を中心にグループに分かれて意見交流会を実施しました。
交流会では、学校群で取り組むことによる小・中連携だけでなく、小・小連携の重要性や教員にかかる負担の問題、少子化が進むことによって学校群のその次の枠組みが考えられるのではないか、堺市以外の他の自治体との比較、等活発な意見が交わされました。
本授業は、６月７日（土）に大阪市教育委員会総務部長の松田淳至氏をお招きし、『大阪市の教育「改革」～教育行政の視点から～』の講演を指導主事向け研修会と合同で実施する予定としております。本授業にご関心をお持ちの方は、指導主事向け研修会で申し込んでいただくことも可能です。以下のリンクよりぜひお申し込みください。
https://mirai.osaka-kyoiku.ac.jp/event/20250607-2/
前半 講演会の様子（左奥の方が関教育長） 後半 意見交流をする院生たちの様子
（文責：天王寺地区総務課大学院係）