附属天王寺中学校3年生の美馬梨杏(みま りあ)さんが、高円宮杯第74回全日本中学校英語弁論大会で6位に入賞しました。この大会は、全国10万人の中学生が参加した各都道府県の大会から代表として151名が中央大会へ進み、さらに中央大会から勝ち進んだ27名が、11月18日(金)に東京都の有楽町よみうりホールで行われた決勝大会においてスピーチの腕を競い合い、併せて表彰式も行われました。
大会を終えて、美馬さんは「大会では、『ハリーポッター』シリーズの著者であるJ.K.ローリングさんが立ち上げたNGO団体『ルーモス』について紹介しました。世界には、親と一緒に暮らすことができず、施設で暮らす恵まれない子どもたちがたくさんいます。このような子どもたちを元の家族に帰らせてあげる、もしくは新しい家族を見つけてあげるために、『ルーモス』は発足されました。J.K.ローリングさんは『ルーモス』を支援するために3冊の本を執筆しました。つまり、それらの本を私たちが購入することで、たくさんの子どもたちが救われるということです。私たち一人ひとりの小さな行動によって世界を変えることが可能なのだと、私のスピーチを通して多くの人に知っていただけると嬉しいです」と語り、指導を受けた同校の青木宏明教諭に感謝の言葉を述べました。
青木教諭は「本校では、全生徒を対象に、各学年ごとの英語スピーチコンテスト(*)を毎年開催しています。予選出場生徒に対し、外国語指導助手の教員と連携し、原稿添削、発音・表現方法の指導を重ね、本番を迎えました。出場者はいずれも甲乙つけがたい堂々としたパフォーマンスを披露しましたが、特に優秀であった美馬さんが高円宮杯への出場権を獲得し、見事、全国からの参加者約10万人の中から6位に選ばれるという快挙を成し遂げました。美馬さんの今後の活躍に期待しています」と語りました。
*英語スピーチコンテストは、「授業等で学んだ英語を活用し、相手に伝わりやすく工夫して原稿を書いたり、英語らしい発音で話したりする過程を通して、英語を『使える』ようにする」「設定されたテーマについて、自分の考えを深め、発信する過程を通して、物事を観る目、感じる心を養う」という2点を狙いとし、各学年の全生徒を対象に実施する校内大会のこと。今年度、3年生は「英語版青年の主張」というテーマで、これまで自分が経験してきたことや考えを発表しました。
表彰状を手にする美馬さん(右上は日本学生協会(JNSA)基金からの表彰状、右下は読売新聞社からの表彰状)
決勝大会でのスピーチの様子
(附属天王寺中学校)