概要
大阪教育大学は、教員をはじめとする有意な人材の育成を使命とし、その実現に向けて、社会に対する責務を負っています。また、本学を卒業・修了した全員が、命の尊さや健康・安全に関する高い意識を有し、緊急時に優れた危機対応能力を発揮してくれることを期待するとともに、その人材が、教育現場をはじめ多様な社会に輪を拡げ、安全で安心できる学校、職場、家庭、地域がつくられることを強く望んでいます。
そのため、大阪教育大学では、学校安全プロジェクトを立ち上げ、その活動の一環として、教職員が応急手当普及員の資格を取得し、普通救命講習会を開催しています。平成17年度からは、AED(自動体外式除細動器)を用いた心肺蘇生法を講習プログラムに取り入れました。
実施初年度となる平成15年度から現在までに、1万人を越える学生・教職員が普通救命講習修了証を取得しました。今後も引き続き、本学が率先して、更なる安全意識の啓発や危機対応能力の向上を推進していく予定です。
大学及び附属学校の全構成員、並びに関係の皆様におかれましては、何卒、御理解、御協力の程お願い申し上げます。
臨床的な心停止に陥った場合、脳は約3~4分間の血流停止によって重大な障害を受けるので、心停止に対する蘇生法は速やかに開始しなければ効果が乏しいとされています。
一方、日本では要請してから救急車が現場に到着するまでに平均8分かかっているので、救急隊が現場に到着するまでの間、現場に居合わせた人が心肺蘇生法を実施することが救命のために極めて重要となります。救急車到着までに私たちが実践できること、それを学ぶのがこの講習会です。