平成22年5月1日~平成23年4月30日における大阪教育大学での取組

【再発防止策1】  全教職員の危機対応能力の向上を図ります。

▼全教職員への呼びかけ
・事件9年目を迎えての学長メッセージを大学ホームページに掲載(平成22年5月12日)

▼学校安全担当学長補佐の設置
・学校安全担当学長補佐を引き続き設置(平成15年7月7日~)

▼附属池田小学校事件対策コーディネータの設置
・学内役職者及び学長特別補佐等から計7名をコーディネータとして任命(平成20年4月1日~)

▼応急手当普及員の確保と普通救命講習会の継続実施
・第8回応急手当普及員講習会を実施(平成22年8月9日・10日・11日、大学教員5名・附属学校教員13名・事務職員
12名、計30名が普及員資格を取得、総計148名の普及員を確保)
・平成22年度新任教職員のための普通救命講習会を実施(平成22年6月23日参加教職員7名)
・平成22年度教職員のための普通救命講習会を実施(平成22年11月24日参加教職員10名)

▼防災・安全マニュアルの作成・配布
・引き続き携帯電話で閲覧出来る安全マニュアルによる非常時の対応を徹底
・引き続き安全マニュアル(教職員用)による緊急時の対応を徹底

▼全学的な非常時の危機対応訓練の実施
・不審者侵入を想定した非常時の危機対応訓練を天王寺キャンパス事務室にて実施
(平成23年3月24日参加者天王寺キャンパスの学生及び教職員、附属天王寺小学校及び附属天王寺中・高等学校の教職員)

▼全教職員のIDカード着用の徹底
・引き続き全教職員にIDカードの常時着用を徹底(国立大学法人大阪教育大学防災・防犯規程第32条5項平成15年7月8日~)

▼「学校安全の日」事業の実施
・「学校安全の日」に全教職員を対象に事件の語り継ぎを実施(平成22年6月8日)
・平成22・23年度「学校安全の日」事業実施委員会のもと事業計画を実施(平成22年度~平成23年度)
①学校安全主任講習会で、ご遺族による講演を実施(平成22年8月4日参加者数76人)
②教職専門科目「学校安全」の授業で、ご遺族による講演及び附属池田小学校校舎見学を実施(平成22年8月7日授業登録者数416人)
③教職専門科目「学校安全」の授業で附属池田小学校校舎見学を実施(平成23年2月5日授業登録者数411人)
④第8回学校危機メンタルサポートセンターフォーラムで、ご遺族による講演を実施(平成23年3月4日参加者数183人)

▼学校安全への意識と知識の向上
・引き続き、安まちメールに登録し随時、不審者情報等を周知(平成22年1月21日~)
・引き続き、「大阪の子どもを守るサイバーネットワーク」に機関加盟し活動に参画(平成21年度~)
①「大阪の子どもを守るサイバーネットワーク」連絡会議に出席(平成22年5月12日)
・平成22年度大阪教育大学新任教職員研修において「本学における学校安全の取り組みについて」
を周知(平成22年5月14日・21日受講者数17名)
・第8回大阪府安全なまちづくり推進会議総会に参加(平成22年5月18日)
・大阪府少年サポートセンター学警補導連絡会に参加(平成22年6月16日)
・学校安全指導者養成研修に参加(平成22年6月16日~6月18日附属学校教員1名)
・学校安全教育研究協議会に参加(平成22年8月17日附属学校教員7名)
・全国地域安全運動「大阪府民大会」に参加(平成22年9月25日)
・安全なまちづくり街頭キャンペーン(平成22年10月2日)及び大阪安全まちづくりフェスタ(平成22年10月16日)に参加
・第二期中期目標・中期計画に、学校安全に関することを基本目標の1つとして設定(平成22年度~平成27年度)

▼大学の安全対策に実施
・AEDの追加配備(柏原キャンパスA棟、B棟、C棟)
・防犯カメラの追加配備(柏原キャンパスF棟、図書館)
・附属図書館職員通用口に防犯対策として電気錠を設置(平成23年4月1日)
・学内に13台のレスキューベンチを設置
(平成22年3月31日A棟、B棟、C棟、附属図書館、体育館、陸上競技場、サッカー・ラグビー場、プール入口)

【再発防止策2】  教員養成機関として、学校安全に関する実践的な教育・研究を充実します。
【再発防止策3】  教員養成機関として、適切な危機管理や危機対応を行える教員を養成します。

▼学校安全・安全教育の推進
・学校安全教育推進委員会を設置し、引き続き学校安全教育の在り方を検討(平成16年度~)
・引き続き養護教育講座に教員7名を配置し、学校安全教育の担当体制を確保
・教養基礎科目「学校危機と心のケア」【選択必修】を開講(平成22年度柏原キャンパス)【登録学生数:258名】
・教職専門科目「学校安全」【必修】を開講(平成22年度柏原キャンパス)【登録学生数:828名】
・教科又は教職に関する科目「学校安全教育」【必修】を開講(平成22年度天王寺キャンパス)【登録学生数:95名】
・第二期中期目標・中期計画に、学校安全に関することを基本目標の1つとして設定(平成22年度~平成27年度)【再掲】

▼授業における事件の語り継ぎ
・「学校安全の日」に授業の中での事件の語り継ぎを実施(平成22年6月8日、柏原キャンパス:参加教員数89名・参加学生
数2,624名、天王寺キャンパス:参加教員数16名・参加学生数323名、計:参加教員数105名・参加学生数2,947名)
・冊子「附属池田小学校事件を語り伝えていくために」を改訂(平成23年4月1日)

▼学生のための普通救命講習会の実施
・第8回応急手当普及員講習会を実施
(平成22年8月9日・10日・11日、大学教員5名・附属学校教員13名、事務職員12名、計30名が普及員資格を取得、総計148名の普及員を確保)【再掲】
・平成22年度学生(柏原キャンパス)普通救命講習会を実施(前期6回、後期5回実施、参加学生数187名)
・平成22年度学生(天王寺キャンパス)普通救命講習会を実施(2回実施、参加学生数78名)
・平成23年度前期学生普通救命講習会の実施計画を立案

▼全学的な非常時の危機対応訓練への学生の参加
・不審者侵入を想定した非常時の危機対応訓練を天王寺キャンパス事務室にて実施
(平成23年3月24日、参加者天王寺キャンパスの学生及び教職員、附属天王寺小学校及び附属天王寺中・高等学校の教職員)【再掲】

▼防災・安全マニュアルの作成・配布
・引き続き携帯電話で閲覧出来る安全マニュアルによる非常時の対応を徹底【再掲】
・引き続き安全マニュアル(学生用)を新入生に配布(平成23年度改訂)
・引き続き「もしもの時の連絡先(命のカード)」を新入生に配布(平成23年度改訂)

▼学校安全教育プログラムの開発事業
・概算要求採択学校危機に対する予防プログラムの開発事業(平成22年度~平成25年度)
①児童安全管理システムの開発
②小学校「安全科」指導プログラムの開発
③学校危機対処能力養成プログラムの開発等

▼学校安全・安全教育の研究
・(独)科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発事業「犯罪からの子どもの安全を目指したe-learningシステムの開発」(藤田大輔、平成19年度~平成24年度予定)

▼学校安全主任講習会の開催
・全国の学校教員を対象に平成22年度学校安全主任講習会を開催(平成22年8月4日~8月6日、参加者数76名)
・「学校安全の日」事業としてご遺族による講演を実施(平成22年8月4日参加者数76人)【再掲】

【再発防止策4】  附属学校園における安全管理の状況について、定期的な実態調査を実施します。

▼全附属学校園における事件の語り継ぎ
・「学校安全の日」に全附属学校園で事件の語り継ぎを実施(平成22年6月8日前後)

▼安全管理の実態調査
・引き続き全附属学校園へ安全管理の点検の毎月実施及び四半期ごとの報告を指示(平成22年6月28日)
・学校健康教育の推進に関する調査(防犯マニュアル・防犯設備等について)を実施(平成22年7月29
日文部科学省)
・附属学校園における安全管理の点検について附属学校部長名にて通知(平成23年4月)

▼学校防犯計画の見直し
・各附属学校園で学校防犯計画等の見直しを実施

▼救急救命講習の実施
・各附属学校園で救急救命講習を実施(平成22年4月15日~11月9日)

▼附属学校園における防犯・防災・避難訓練
・全附属学校園での防犯・防災・避難訓練を計画的に実施(平成22年4月5日~平成23年3月22日)

▼大阪教育大学附属学校園の安全に関する連携協議会を実施(平成22年6月18日、平成23年1月13日)
①附属学校園の学校安全の取組の共有
②平成23年度に向けての学校安全の取組
③講演「学校における安全管理の進め方」(講演者:前附属池田小学校長藤田大輔)を実施等

【再発防止策5】  附属学校園における安全管理の状況について点検、見直し、改善を継続して行います。

▼学校の安全管理への注意喚起
・学校における転落事故等の防止について周知(平成22年4月15日、6月11日文部科学省)
・学校に設置している遊具の安全確保について周知(平成22年4月28日、5月11日、6月8日、7月26日、平成23年1月6日、2月10日文部科学省)
・子どもを見守り育てる新しい公共の実現に向けた行動計画について周知(平成22年7月27日文部科学省)
・学校安全参考資料「『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育」を配布(平成22年8月17日文部科学省)
・「子どもの心のケアのために-災害や事件・事故発生時を中心に-」を配布(平成22年9月3日文部科学省)
・防犯教室用の小学校低学年向けリーフレット「大切ないのちとあんぜん」を配布(平成23年3月22日文部科学省)
・平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に関する国立大学附属学校児童生徒等の安全確保等について通知(平成23年3月14日文部科学省)
・東日本大震災を受けた避難経路等の緊急点検について周知(平成23年4月5日文部科学省)
①安全マニュアルに地震・津波の項目を追加(平成23年度~)

▼学校安全対策経費の確保
・平成22年度の大学予算に学校安全・保健対策経費を計上(平成22年3月)
・平成23年度の大学予算に学校安全・保健対策経費を確保(平成23年3月)

▼附属学校園の安全対策の実施
・避難器具取替工事(附属天王寺小学校)
・プールの防水塗装改修(附属天王寺小学校)
・廊下スロープの設置改修(附属平野中学校)
・ブロック塀の改修(附属特別支援学校)
・緊急通報システムの保守(平成22年12月21日・22日、附属池田小学校)
・110番通報システムの保守
(平成22年6月21日、9月9日、12月15日、平成23年3月17日、附属天王寺小学校、附属平野小学校、附属特別支援学校、附属幼稚園)
・学校安全にかかる必要な物品の追加配備(さすまた、トランシーバー等平成23年3月)

▼学校安全主任の設置
・引き続き全附属学校園に学校安全主任を設置(平成16年4月~)

▼大阪教育大学附属学校園の安全に関する連携協議会を実施(平成22年6月18日、平成23年1月13日)【再掲】

▼学校・PTA・地域・警察等が一体となった学校安全管理の推進
・引き続き全附属学校園に学校安全管理委員会を設置(平成16年3月16日~)
・引き続き、安まちメールに登録し随時、不審者情報等を周知(平成22年1月21日~)【再掲】
・引き続き、「大阪の子どもを守るサイバーネットワーク」に機関加盟し活動に参画(平成22年~)【再掲】

▼校長職への専念
・校長の教授職務の軽減による校長職務への専念の促進を継続(平成22年4月~)
・附属池田小学校の校長専任化を実施(平成23年度)

【再発防止策6】  学校危機メンタルサポートセンターにおいて  国内外の危機管理の取組や実際の学校危機事例等の調査研究を行います。
【再発防止策7】  学校危機メンタルサポートセンターにおいて  国内外の危機管理の取組や実際の学校危機事例等の情報の収集・分析・発信を行います。

▼国内外の危機管理の取組の調査研究
・中国中西部(西安交通大学附属小学・敦煌市西関小学)の学校における危機管理及び安全教育に関する実地調査(平成22年9月:中華人民共和国)
・「日本安全教育学会第11回大会」参加(平成22年9月:宮城県)
・「防災フェスタ2010in久屋大通」参加及び資料収集(平成22年9月:愛知県)
・「市民安全フェスタ2010inあつぎ」参加及び資料収集(平成22年10月:神奈川県)
・「日本社会心理学会第51回大会」参加(平成22年9月:広島県)
・「日本心理学会第74回大会」参加(平成22年9月:大阪府)
・第26回国際トラウマティックストレス学会参加及び資料収集(平成22年11月:カナダ)
・「全国学校安全教育研究大会出雲フォーラム」参加及び資料収集(平成22年11月:島根県)
・アミティ(治療回復共同体)視察及び聞き取り調査(平成22年11月:アメリカ)
・「日本リスク研究学会第23回年次大会」参加及び研究発表(平成22年11月:東京都)
・北海道家庭学校での実態調査(平成22年8月・12月:北海道)
・「子どもの心のケアシンポジウム」参加(平成22年11月:東京都)
・「The Society for Personality and Social Psychology2011」参加(平成23年1月:アメリカ)
・第32回米国学校心理士学会会議(平成23年2月:アメリカ)
・PFIDタグを用いた学校危機管理についての実態調査(平成23年2月:韓国)
・独立行政法人科学技術振興機構社会技術研究開発センター「犯罪からの子どもの安全」研究開発領域第4回「犯罪からの子どもの安全」シンポジウム参加および進捗状況発表(平成23年2月:東京都)
・フランスの公立学校・憲兵隊の学校安全等の取り組みへの現状調査(平成23年3月:フランス)
・日本学校心理士会福岡支部研修会参加(平成23年3月:福岡県)
・独立行政法人科学技術振興機構社会技術研究開発センター社会技術研究開発事業の継続実施「犯罪からの子どもの安全を目指したe-learningシステムの開発」(平成19年度~23年度)

▼情報収集・分析・発信等について
・『セーフスクールへの道』日本医師会雑誌第139巻・第3号
・『安全科の授業における児童の「安全・安心」の様相の変容に関する研究』日本セーフティプロモー
ション学会誌第3巻第1号
・『日本初のInternational Safe Schoolの認証~大阪教育大学附属池田小学校の実践』日本セーフティプロモーション学会誌第3巻第1号
・『小学生を対象とした安全に関する調査の分析』安全教育学研究第10巻1号
・『小学生に対する防災教育が保護者の防災行動に及ぼす影響-子どもの感情や認知の変化に注目して』教育心理学研究58
・学校危機メンタルサポートセンター紀要『学校危機とメンタルケア』3号を刊行(平成23年3月)
・東日本大震災を受け、子どものメンタルケア、教職員のサポート等の情報をホームページ上で公開

▼セミナー等の開催
・定期セミナーを開催(平成22年8月22日~平成23年1月14日全11回)
・全国の学校教員を対象に平成22年度学校安全主任講習会を担当(平成22年8月4日-8月6日参加者数76名)
・第8回学校教員を対象とする教職員研修「学校危機の基礎と実践」を実施(初級:平成22年7月28日
~29日参加者数29名、中級A:平成22年8月25日参加者数9名、中級B:平成22年8月26日参加者数6名)
・学校危機メンタルサポートセンターフォーラム「学校危機の諸相とその予防戦略を考える-附属池田小学校における「安全科」カリキュラム開発の取り組み」を開催(平成23年3月4日参加者数183名)

▼外部機関の施設訪問受け入れ・研修実施
①中華民国国立台湾教育大学関係者一行訪問受け入れ(平成22年8月20日訪問者数43名)
②伊勢市教育長一行研修(平成22年11月5日訪問者数4名)
③群馬県立前橋高等学校心理・教育系ゼミ研修(平成22年12月7日参加者数42名)
④宮崎市養護教諭受け入れ(平成22年12月2日参加者数1名)
⑤八尾市立南地区小学校・中学校教頭会研修(平成23年2月25日参加者数8名)
⑥福島大学附属小学校関係者受け入れ(平成23年3月16日参加者数1名)
・教養基礎科目「学校危機と心のケア」【選択必修科目】を担当(柏原キャンパス)
・平成22年度免許更新講習学校安全に関する科目を担当(天王寺キャンパス)

▼ 外部講演・講師等を実施(平成22年5月21日~平成23年2月12日計30件)

▼その他
・大阪教育大学・池田地区学校安全管理委員会委員
・大阪教育大学・平野地区学校安全管理委員会委員
・兵庫県こころのケア研究部会委員
・柏原市安全なまちづくり推進協議会委員
・Certification Expert of WHO CCCSP International Safe School(TAIWANESE SAFE SCHOOL PROMOTION CENTER)

【再発防止策8】  学校危機メンタルサポートセンターの人的物的資源を充実していきます。

▼運営体制の整備
・平成23年度も事務職員1名、事務補佐員4名を確保
・平成22年度の共同研究員数:学校危機管理部門50名,トラウマ回復部門37名
・平成22年度の大学予算にカウンセラー経費を計上(平成22年3月)
・平成23年度の大学予算にカウンセラー経費を計上(平成23年3月)