平成15年6月6日~平成17年6月8日における大阪教育大学での取組

【再発防止策1】  全教職員の危機対応能力の向上を図ります。

▼全教職員への再発防止への取組の周知徹底
・学長メッセージを送付(平成15年6月6日・8日)【全教職員、附属学校園教員及び全学生あて】
・「合意書」及び「ご遺族と合意した再発防止策」文書を全学配布
・教授会で「合意書」及び「再発防止策」について報告・説明(平成15年6月18日)
・全附属学校正副校園長に「合意書」及び「再発防止策」について報告・説明(平成15年6月17日)

▼学校安全担当学長補佐の設置
・学校安全担当学長補佐を設置(平成15年7月7日)

▼学校安全プロジェクト・チームの編成
・学校安全担当学長補佐のもとに学校安全プロジェクトチームを編成(平成15年7月9日)
・学校安全プロジェクトチームが「学校安全プロジェクト案」を答申(平成15年7月25日)
・学校安全プロジェクトチームが「学校安全に関する実践的なカリキュラムについての提案」を答申 (平成15年9月3日)
・学校安全プロジェクトチームを拡大強化(平成16年1月19日)
・学校安全プロジェクトチームが「学校安全に関する課題に対する検討結果について」を答申(平成16年3月10日)
・学校安全プロジェクトチームが「学校安全に関する実践的なカリキュラムについての基礎的調査」を報告(平成16年3月)

▼教職員のための普通救命講習会の開催
・応急手当普及員講習会を実施(平成15年8月26~28日、教職員25名が普及員資格を取得)
・平成15年度教職員のための普通救命講習会を実施(計1回実施、参加教職員46名)
・平成15年度附属学校教職員のための普通救命講習会を実施(各附属学校において実施、参加教職員258名)
・大学ホームページに普通救命講習会専用ページを作成(平成16年4月)

▼全教職員のIDカード着用の徹底
・大学教職員にIDカードの常時着用を徹底

▼「学校安全の日」事業の実施
・「祈りと誓いの塔」除幕式を挙行(平成16年6月8日)
・学校安全シンポジウムを開催(平成16年6月8日)【大阪府教育委員会、大阪市教育委員会、池田市、池田市教育委員会との共催】

▼防災ハンドブック(学生用)の作成・配布
・新たに作成した防災ハンドブック(学生用)をオンラインで配布し非常時の対応を徹底(平成17年4月)

▼大阪教育大学が、大阪府安全なまちづくり推進会議に機関加盟(平成16年3月)

【再発防止策2】  教員養成機関として、学校安全に関する実践的な教育・研究を充実します。
【再発防止策3】  教員養成機関として、適切な危機管理や危機対応を行える教員を養成します。

▼学校安全・安全教育関係の授業科目の開講
・学校安全プロジェクトチームが「学校安全に関する実践的なカリキュラムについての提案」を答申(平成15年9月3日)【再掲】
・代議員会で学校安全・安全教育関係科目開設のカリキュラム改正案を決定(平成15年10月22日)
・学校安全プロジェクトチームが「学校安全に関する実践的なカリキュラムについての基礎的調査」を報告(平成16年3月)【再掲】
・全学共通科目「学校と安全」等を開講(平成16年度)【履修登録学生(第1部)348名、(第2部)59名】

▼学生のための普通救命講習会の実施
・応急手当普及員講習会の実施(平成15年8月26~28日、教職員25名が普及員資格を取得)【再掲】
・平成15年度学生のための普通救命講習会を実施(計14回実施、参加学生数497名)
・平成16年度学生のための普通救命講習会の実施計画を立案(前期17回、参加希望学生727名)
・大学ホームページに普通救命講習会専用ページを作成(平成16年4月)【再掲】

▼大学に学校安全教育推進委員会を設置(平成16年4月)

▼附属学校における安全管理の在り方に関する調査研究
・「国立大学附属学校における安全管理の在り方に関する調査研究会」作成の報告書及びモデルマニュアルを公表(平成15年12月16日)
・報告書及びモデルマニュアルを、全附属学校園正副校園長に報告・説明(平成15年12月2日)
・報告書及びモデルマニュアルを、教授会に報告・説明(平成15年12月17日)
・報告書及びモデルマニュアルを、都道府県及び政令都市教育委員会、国立大学附属校及び大阪府下公私立校に送付(平成15年12月25日)
・報告書及びモデルマニュアルを大学ホームページに掲載(平成15年12月26日)

【再発防止策4】  附属学校園における安全管理の状況について、定期的な実態調査を実施します。

▼安全管理の実態調査
・附属学校園の安全管理の措置状況についての調査を実施(平成15年7月)【平成15年7月2日付文部科学省通知】


各附属学校園へ安全管理の点検について実施を指示(平成15年8月)


附属学校園の安全管理の取組状況についての調査を実施(平成15年10月)【平成15年9月26日付文部科学省通知】
・調査研究会報告書にもとづき、各附属学校園でのマニュアル見直しを指示(平成15年12月)
・マニュアルに基づく訓練に取り組むよう附属学校園教職員へ周知(平成15年12月)
・調査研究会報告書のチェックリストをもとに調査を実施(平成15年12月)
・附属学校園の安全管理の周知状況についての調査を実施(平成15年12月)【平成15年12月19日付文部科学省通知】
・各附属学校園へ安全管理の点検について実施を指示(平成16年6月)
・附属学校園の安全管理の取組状況についての調査を実施(平成16年6月)【平成16年6月7日付文部科学省通知】

▼附属学校園における防災・避難訓練
・各附属学校園での防災・避難訓練の内容の充実及び実施回数を拡大

【再発防止策5】  附属学校園における安全管理の状況について点検、見直し、改善を継続して行います。

▼学校安全経費の確保
・平成15年度予算校費2%節減による学校安全対策経費を確保(代議員会議決、平成15年7月30日)
・平成16年度予算に学校安全対策経費を計上(平成16年5月)

▼附属学校園の安全対策の実施
・附属池田小・中・高正門門扉の遠隔開閉装置を設置(平成15年10月)
・附属学校園の警備員を増員(平成16年4月以降、3名に増員し構内巡視)
・各附属校園で死角の原因となる樹木の剪定等を実施(平成16年1月)
・各附属学校園に監視カメラを設置(平成16年3月)
・附属池田中・高キャンパスの外周フェンスを改修(平成16年3月)
・附属天王寺小学校、附属平野小学校の各校舎1階に非常ボタンを設置(平成16年3月)
・附属天王寺小学校北側にしのび返しを設置(平成16年3月)
・各附属学校園にガードマンボックスを設置(平成16年3月)

▼防犯設備士による附属学校園施設の防犯診断の実施(平成15年11月)

▼附属学校園の学校安全主任等の設置
・各附属学校園に学校安全主任及び学校安全管理委員会の設置を指示(平成16年3月16日)
・学校安全プロジェクトチームが学校安全主任講習会の実施計画を立案(平成16年3月10日)

▼「防犯のしおり」の配布
・文部省作成(平成11年)の小学生用「防犯のしおり」を各附属学校園を配布(平成16年4月)

▼校長職の専念化
・非常勤講師の採用による、校長の職務への専念の促進(平成16年4月)

【再発防止策6】  学校危機メンタルサポートセンターにおいて  国内外の危機管理の取組や実際の学校危機事例等の調査研究を行います。
【再発防止策7】  学校危機メンタルサポートセンターにおいて  国内外の危機管理の取組や実際の学校危機事例等の情報の収集・分析・発信を行います。

▼国内外の危機管理の取組の調査研究
・アメリカとオーストラリアにおける学校危機管理の実情調査を実施
・本邦の学校犯罪とPTSD及び危機介入についての文献的研究
・総説論文「The school crisis response team: reaching out to children and youth in traumatic situation(学校危機対応チーム:トラウマ状況にある子どもたちや青少年への対応)」を執筆
・「Schonfeld et al: How to prepare for and respond to a crisis(学校危機への準備と対応)」を翻訳

▼学校危機事例等の調査研究
・文部科学省「学校の安全管理に関する取組事例集」作成協力(平成15年10月)

▼情報収集・分析・発信等について
・本邦の学校管理下の災害についてのデータベースの作成と分析
・各地の登下校路のヒヤリマップの収集と分析
・教職員などに対する学校危機管理に関する研修会の開催や講演会での発表
・学校危機管理に関するシンポジウムのシンポジストやパネリストとしての発表
・センターのホームページの作成による情報の発信

▼その他
・登下校学校安全プロジェクトを開始(平成16年4月)
・平成15年度厚生労働科学研究費による班研究への参加 研究題目「学校における危機とその対応モデル」
・「心的外傷後ストレス障害」を出版(平成16年2月)
・「Van der Kolk: Psychological trauma(心的外傷)」を翻訳出版(平成16年3月)
・「学校危機管理と学校心理士の役割」を出版(平成16年4月)
・文部科学省「防犯のしおり-幼稚園用、小学校用、中学生用、高校生用、教職員用、保護者用」の作成協力(平成16年8月発行予定)

▼セミナー等の開催
・国際フォーラムを開催「子供のトラウマとレジリエンス」(平成16年2月)

【再発防止策8】  学校危機メンタルサポートセンターの人的物的資源を充実していきます。

▼施設の整備
・池田キャンパス内に学校危機メンタルサポートセンター施設を整備(平成16年3月)
・セミナーを開催(平成15年度に11回開催、平成16年度に2回開催)学校安全関連のセミナーは、そのうち5回実施

▼職員の増員
・平成15年度に専任教員4名、客員教員8名を配置
・トラウマ回復部門担当職員(講師)1名を新たに配置(平成16年4月)
・学校危機管理部門担当職員(教授)1名を新たに配置予定(平成16年度中)