近畿財務局職員を招いてアクティブ・ラーニング授業を実施 学生が国の予算案の作成に挑戦

2021.06.28

近畿財務局職員を招いてアクティブ・ラーニング授業を実施 学生が国の予算案の作成に挑戦

 高度教職開発部門の峯明秀教授が担当する授業「アクティブ・ラーニング入門」で,近畿財務局総務部財務広報相談室の出口大輔氏を招き,6月3日(木)と10日(木)の2日間にわたって,2022年度国の一般会計予算案の作成に挑戦しました。授業には,初等教育教員養成課程・学校教育教員養成課程・教育協働学科に所属する1回生から4回生合わせて37人が受講しました。
 この授業は,中央教育審議会答申や学習指導要領で求められている「学修者の能動的な学修への参加を取り入れた学習法の習得」を目的に開講しています。今回はその演習として,専門家を招いてオンラインで行いました。
 1日目は,出口氏が日本の財政状況を説明しました。2日目は,出口氏の説明を元に2022年度国の一般会計予算案をグループに分かれて作成し,4人の財務局職員からの助言を交えながら意見交換をしました。
 2日間の講義を終えて,受講生からは,「日本の歳出・歳入について,社会保障費が年々増えていること,公債金が多いことなど,様々な視点から学んだことによって,当事者意識を持たなければならないと改めて感じました」「このままだと将来世代(*)への負担が増す一方で,気づいた時には手遅れになっているのではないかと心配になりました。また,新型コロナウイルスの流行が,日本の財政にここまで大きな影響を及ぼしていることに驚きました」との声が聞かれました。
 出口氏は,「学生の熱心に学ぶ姿,考える姿を画面越しにでも感じることができ,私としても非常にやりがいのある2日間となりました。今回の授業を通じて,学生各々が少しでも日本の財政,ひいては社会を自分事として考えるきっかけとなれば嬉しい限りです」と語りました。
 
*2000年以降、新たに経済活動に参加してくる20歳未満(80~99年生まれ)と今後(2000年以降)生まれてくるすべての世代

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2021年6月28日掲載
(高度教職開発系)