北海道教育大学(H)・愛知教育大学(A)・東京学芸大学(T)・大阪教育大学(O)の大規模教員養成系4大学で構成する通称「HATOプロジェクト」では,カナダ・ビクトリア大学での小,中,高等学校教員を対象とする平成26年度教員海外研修プログラムを実施しました。 小学校教員及び中学校英語担当教員を対象とするプログラムは,7月28日から8月15日まで実施され,19人のHATO構成大学附属学校教員が参加しました。また,今年度は,高等学校英語担当教員を対象とする英語指導者資格認定プログラム(TEFL)も導入され,5人のHATO構成大学附属学校教員のほか,近畿の国公立高等学校教員及び英語教育専攻の大学院生等を加えた計17人が参加し,8月5日から8月22日に実施されました。TEFLプログラムでは,帰国後,更に9週間のオンライン学習を経て,ビクトリア大学から英語指導者適格認証を受けることになります。 いずれの研修も約3週間にわたる異文化での英語漬け生活でしたが,すべての参加者が,研修内・外の活動に非常に積極的かつ真剣に取り組むとともに,英語教育における小・中連携,カナダと日本のUDL(=学びのユニバーサルデザイン)の違い,日本で行われていない教科指導,ビクトリア大学における大学教育の実情視察などについて,貴重な示唆を得る機会となりました。さらに,研修参加者が校種や教職経験の垣根を越えて深い意見交換を行うことができ,帰国後に提出されたジャーナルでは,カナダで得た教育手法を実際の授業に取り入れ,生徒からの手応えも感じているといった報告が寄せられています。 参加者は,研修準備段階からメーリングリストを通じた交流を図っていますが,今後,本研修受講者のネットワークを通じて各学校での多彩な取り組みが共有され,その成果が4大学附属学校のみならず全国に波及していくことが期待されます。
[左写真]初日のオリエンテーションで講話する栗林学長[右写真]英語でプレゼンテーションする参加者
(大学改革強化推進室)