国際シンポジウム「21世紀の教員養成の新たな視座」を6月28日(土),天王寺キャンパス西館ホールで開催し,学校関係者や教育行政関係者など約150人が参加しました。 本シンポジウムは,大学改革強化推進事業「教員能力開発プログラムの研究開発チーム」(チームリーダー:本学教職教育研究センター 島善信特任教授)が研究活動の一環として,国際的な動向にも学びながら,大学教育の課題や今後の教員養成がめざすべき方向を明らかにするため,大阪府教育委員会,大阪市教育委員会,堺市教育委員会の後援を受けて開催したもので,3部構成で行われました。 第1部では,神戸学院大学人文学部教授の立田慶裕氏が「生涯学習者としての教員のコンピテンシー」,フィンランドのオーボ・アカデミー大学付属実習学校長のGun Jakobsson氏が「フィンランドの教員養成の挑戦」,文部科学省勤務OECD派遣の三木忠一氏が「2013年国際教員指導環境調査(TALIS)の結果から明らかになること」と題して,基調講演を行いました。 第2部では,島特任教授が,卒業生への質問紙調査の結果に基づき,本学の教員養成教育の成果と課題について報告しました。 第3部では,立田氏がコーディネーターとなり,シンポジストに三木氏,Gun氏のほか,大阪府教育委員会教育監の津田仁氏と本学の越桐國雄理事・副学長が加わり,参加者からの質問を題材にしたオープンディスカッションが行われ,会場全体で熱心な意見交換が繰り広げられました。 参加者からは,「フィンランドの教員養成の取り組みが非常に参考になりました」「大学,学校現場,行政の協働が重要だと再認識しました」などの感想が寄せられました。
[左写真]Gun Jakobsson氏[右写真]オープンディスカッションの様子
(総務企画課)