北海道で次世代の農業経営に取り組んでいる(有)大塚ファーム代表の大塚裕樹氏が,12月11日(水)に教養基礎科目「キャリアデザインI-大学とキャリア-」の11回目の授業「働き方・働く人ライブ(社会人による働く・キャリアについての講演)」のゲスト講師を務めました。 17歳で社長になると決意してからのキャリアについて,大塚氏は「TPPに負けない農業,第6次産業化への挑戦と人材育成」と題して話しました。 「農業はもうかる」と意表をつくメッセージで切り出した大塚氏は,“農業経営者30代ピーク説”や,“儲かっている農家の法則”などの持論を展開。そのうえで,「中間流通業や小売が間に入るこれまでの流通では農家は自立できない。生産する農家から加工して売る農家へと流通を転換させる6次産業化を推進している」「農業インターンシップで世界・日本中の大学生を受け入れる」など,自ら率先して実践している数々のベンチャーな生き方の具体例を報告し,そのうえで,将来の北海道農業の構想を提起しました。 また,「台風や火事で自分のハウスや畑が全滅しても農業を捨てなかったのは,ピンチはチャンスだと前向きに捉えたから」「農業で生きてきた祖父母,父母のために頑張るという強い気持ちが支えになった」と振り返りました。 受講した学生からは「25歳で人生のピークを設定するのは早すぎないですか」「成功する秘訣は」「困難に遭って挫折しなかったのはなぜ」など質問が次々と出され,活発な討論が繰り広げられました。 田崎悦子・キャリア支援センター副センター長は「高い目標をもち挑戦する,失敗を恐れない,食べる! など,思いを学生は受けとめていました」と話していました。
(総務企画課)