本学教員養成課程海外教育実習体験プロジェクトの一環として,10月23日(水)から26日(土)の4日間,石田雅人教員養成課程長を団長とする実習生18名,教員6名,事務職員1名が台湾・国立高雄師範大学附属高級中学を訪問し,実習生I期の研究授業及び実習生II期の観察実習を実施しました。附属高級中学の李金鴦(LEE,CHIN-YANG)校長,廖秋景(LIAO,CHIU-CHING)先生をはじめとするスタッフの支援のもと,有意義な研修となりました。異文化の子供たちを対象とした,日本文化を織り込んだ授業方法の開発と実践的なコミュニケーション能力の向上を意図する本プロジェクトの成果が見られました。 I期生の研究授業は,専攻を異にする3人でチームを組んでの授業。α班(三宅佑佳,松島和佳子,北村由里子)「『光の色や形で○○な世界をつくろう』小学校4年生」,β班(小川達也,岸田美沙子,坪倉賢仁)『オリガミクス』中学校2年生」,γ班(城野知佐,西尾政昭,中元麻奈)『透明人間あらわる!-画像から情報を読み取る・透明人間を作る-』小学校6年生」を実施しました。II期生は,授業準備の手伝い,授業の記録など,I期生の授業のサポートをしました。高雄師範大学の教員や学生の参観もありました。授業後の全体討議では,附属学校や大学の教員から,授業展開や子供への指示の在り方などについて厳しい指摘があった一方,周到な授業準備や斬新な授業方法の試み,子供とのコミュニケーションの取り方などが高く評価されました。 観察実習では,中学校2年生(数学,理科),小学校6年生(国語,数学),小学校4年生(自然,自然)の授業をそれぞれ参観しました。この後,参観した教室で子供たちと交流をし,身振りを交えた会話を楽しみました。 実習生の授業提案や研究授業事前打ち合わせでは,高雄師範大学の教育実習生がアドバイザーとして参加し,英語で意見交換しました。こうした活発な学生相互の交流が自然とできあがっていく様子は,本プロジェクトの新たな可能性を示唆していました。また,附属学校への徒歩での往復や自由時間には,台湾の文化にふれ,現地の人たちと交流するなど,実習生たちは体験を通して異文化を学んでいました。
[上段左]研究授業事前打ち合わせ,授業提案意見交流[上段右]授業風景[下段左]全体討議[下段右]台湾・国立高雄師範大学附属高級中学スタッフとの記念写真
(教員養成課程)