教育現場で急速に普及するタブレット端末の活用を目的にした公開講習会「教師のためのタブレット活用術」を10月26日(土)~27日(日),天王寺キャンパスで開催しました。学校現場で子どもたちが活用して教育効果を上げるための授業方法の習得がねらいで,国・公・私立の小・中・高校・特別支援学校の教員27人が参加し、実践的で熱のこもった研修が繰り広げられました。 初めの挨拶で本学情報処理センター長の片桐昌直教授が「タブレット端末のアプリケーションの開発は,これからの教育を大きく変えていくことが予想されます。学校現場での活用例や成果,要望を本学にフィードバックしていただき,本学が取り組んでいる研究開発のための実践を充実したものにしていきたい」と表明しました。 冨田福代教授のガイダンスのあと講習会が始まり,最初に大阪市教育センターの指導主事らが「学校現場の現状」について発表しました。大阪市では平成27年度からすべての小・中学校で1人1台のタブレット端末導入をめざして,7校で試行実施が行われており,これまでの授業での活用例を報告しました。このあと,本学科学教育センターの仲矢史雄特任准教授らが,タブレット端末の基本操作について実演を交えて説明しました。 2日目は「授業におけるタブレット活用例」について,本学附属平野小学校と附属天王寺中学校の教員が報告しました。次いで,本学情報処理センターの尾崎拓郎助教らが,タブレット端末を活用した教育計画の提案と小グループによるワークショップを実施しました。 受講者は「基本から実践的な内容まで触れることができ勉強になった」「すぐに使ってみたい可能性のある内容で,役に立った」などと感想を述べていました。 最後に,越桐國雄理事が「平成27年度からスタートする本学の教職大学院でもタブレット端末の実践研究に関する科目を計画しており,今後の教育委員会や附属学校との連携が期待される」と述べ,学校現場への期待とお礼の挨拶で締めくくりました。
[左上写真]「学校現場の現状」について発表[右上写真]講習の様子1[左下写真]講習の様子2[右下写真]タブレット端末の基本操作の説明
(総務企画課)