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2013.08.01

教員養成課程海外教育実習体験プロジェクト第2回講演会を開催

 本学教員養成課程海外教育実習体験実施WG主催の講演会を7月25日(木),柏原キャンパスで開催し,台湾・国立高雄師範大学附属高級中学から,李金鴦(LEE,CHIN-YANG)校長と,英語科教師の廖秋景(LIAO,CHIU-CHING)氏を講師として迎えました。
 テーマは「台湾における教育の課題と教師養成プログラム―台湾の教育現場の今を知ろう」です。「大学院教育高度化プロジェクト―大学院生のアジアにおける教育実習体験プログラムの構築―」に基づく事業の一環として催されたもので,学外からの参加も含め,海外教育実習体験プロジェクトの実習生I期生とII期生の18人を中心に,海外教育実習体験実施WGメンバー,教員養成課程所属教職員,学部学生など約40人が参加しました。
 講演に先立ち,教員養成課程長の石田雅人教授による挨拶がありました。
 まず廖氏が,「台湾小中学校の教師に臨む困難と挑戦―実例検討―」の演題で,英語教師としての教育実践体験をもとに,直面する切実な諸課題とその解決に向けた実践を示しました。次いで李氏が,「台湾における教育の課題と教員養成プログラム」の演題で,教育制度や教員資質の向上をめざした取り組み,教師になるまでの過程及び問題点と解決のための施策を,豊富な資料を用いて提示しました。いずれの講演も豊富な事例が示されわかりやすく,ユーモアのある内容でした。
 講演後のディスカッションでは,教育をめぐる諸事情と課題について意見が交わされるともに,10月の実習にむけて,現場の実情についての具体的な質問がありました。実習生たちは熱心にメモをとり,積極的に質問していました。
 会場は英語,中国語,日本語がとびかう言語空間となり,本学大学院修了生(学校教育専攻)の何木蘭氏が中国語の通訳をつとめました。
 最後に,海外教育実習生I期生の三宅佑佳さんと,II期生の遠藤朝さんが謝辞を述べ,副主事の高橋登教授のお礼の言葉で閉会となりました。
 実習生たちは,「両講演によって,台湾の教育事情,教育現場の直面する諸課題とそれに向かい合う教師の姿を知ることができ,台湾で実施される研究授業や観察実習にむけての貴重な情報を得る機会となりました」と感想を述べ,実習への意欲を高めていました。
 講演会の後,生協食堂でレセプションが開催され,ここでも実習生たちは講師と積極的にコミュニケーションをとっていました。また,専攻,学年を越えた実習生相互の交流もできました。

国立高雄師範大学附属高級中学英語科 廖秋景氏
国立高雄師範大学附属高級中学 李金鴦校長
ディスカッションで質問する実習生
レセプションで挨拶する長尾彰夫学長

[写真左上]国立高雄師範大学附属高級中学英語科 廖秋景氏
[写真右上]国立高雄師範大学附属高級中学 李金鴦校長
[写真左下]ディスカッションで質問する実習生
[写真右下]レセプションで挨拶する長尾彰夫学長

(教員養成課程)