本学卒業生で岡山天文博物館館長の粟野諭美(あわの ゆみ)さんが6月19日(水),柏原キャンパスで教養基礎科目「キャリアデザインII~社会とキャリア~」の授業のゲスト講師を務めました。 粟野さんは,本学教養学科自然研究専攻物質科学コースの卒業生です。理科系大好き少女だった粟野さんは,中学生の頃,天文部の合宿で行った信州・白馬の美しい星空に感動し,将来は天体関係の仕事に就くことを決意します。高校を卒業して,「天文をやりたかったので大阪教育大学を選んだ」という粟野さん。生まれ育った東京を離れ,見知らぬ土地にやってきました。本学に入学し,大学院自然研究コース(宇宙科学研究室)を修了しました。 大学院修了間近になって,待っていては就職が難しいと,「わたしを雇って」と全国の科学館に手紙を出しました。全くオファーがないまま迎えた卒業間近の3月,突然,岡山天文博物館館長の誘いが舞い込んだといいます。天文の研究を専攻する学生として,岡山天体物理観測所をたびたび訪れていた縁が結んだチャンスでした。「わたしに館長が務まるのかと迷いましたが,折角の機会を無にしたくないと決断しました」 講演で粟野さんは,「職業に必要な専門的な勉強は一生懸命取り組むことが第一です。夢を叶えるには,いろいろな人と縁を結んでおくことが大事」「やりたいな,できたらいいなと迷うより,まずやってみることが大切です。積極的に,楽観的に」と学生たちに呼びかけました。 講演終了後,学生からは「夢を叶えたわけですが,そのために諦めたことがありますか」など,活発な質問が出されました。
(総務企画課)