大阪教育大学附属池田小学校事件から12年目を迎えた6月8日(土),「学校安全の日」の行事として,附属池田小学校では午前10時12分から「祈りと誓いの集い」があり,児童,保護者,教職員など約1,400人が出席しました。児童らは,亡くなった児童に黙とうを捧げるとともに,安全で安心な学校づくりを誓い,同校で起こった事件について改めて心に刻みました。 事件から12年目を迎えるなかで,本年度も,平成18年6月8日から取り組んできた「附属池田小学校事件を語り伝えていくための事業」を継続し,教職員と学生が一体となって、全学規模で附属池田小学校事件を振り返り,学校安全への決意を新たにするものです。 佐々木靖校長は「集い」の中で,これまでに行われた「集い」で当時の子どもたちに向かって命の尊さを語りかけた遺族の方々の言葉を引用して振り返り,「それらご貴重な言葉が,今,そして未来に,この附属池田小学校に在籍するすべての児童と保護者に引き継がれていくことを願っています」と訴えました。そのうえで,「これからも,附属池田小学校は,みなさんのあの日の悲しい思いを忘れることなく,語り伝え,学校が安全で安心できる場所であるよう努力を続けていきます」と,事件で亡くなられた8人の児童に誓いました。 なお,「集い」に先だつ午前9時10分からは,附属池田小学校体育館で「講話」が実施されました。事件の当日,附属池田小学校に勤務していた佐々木校長が児童や保護者に向けて,事件を通して得た思いや願いを伝えました。 大学では,柏原キャンパスにおいて6月7日(金)3限目(13時05分~14時35分),天王寺キャンパスの第二部において同日2限目(19時30分~21時)の全授業中に,冊子「附属池田小学校事件を語り伝えていくために」を配布し,担当教員から学生に対して附属池田小学校事件の概要が伝えられ,学生2,815人が受講しました。
(総務企画課)