第3回アジア・太平洋学校安全推進フォーラム(主催:大阪教育大学,日本International Safe School認証センター,WHO-CCCSP)を3月2日(土),国際教育センター池田(大阪府池田市)で開催しました。テーマは「学校安全の推進を目指した教育実践の国際展望」で,海外及び日本全国から約160人が参加しました。 今回のフォーラムは,文部科学省概算要求特別経費「学校危機に対する予防プログラムの開発事業」の中間報告と位置づけ,アジア・太平洋地域の子どもたちを取り巻く学校安全(生活安全(外傷予防・犯罪予防)・災害安全・交通安全)に関わる課題について検証し,これからの学校における安全教育を推進するための情報と成果の共有と協働,そしてさらなる充実と発展を目指した方策について発信することを目的に開催しました。 はじめに長尾彰夫学長の開会挨拶があり,続いて文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課の和田勝行企画官,華東師範大学のシン ホーシャン対外連絡部長がそれぞれ祝辞を述べました。 第一部の実践発表では,「International Safe School活動に取り組む児童・生徒の安全学習」をテーマに,本学附属池田小学校,台東区立金竜小学校,高知市立旭小学校,本学附属池田中学校の児童・生徒による安全教育の実践発表を通じて,子どもたちの取組から見たこれからの学校安全について提案がありました。第二部の国際シンポジウムでは,「アジア・太平洋地域における学校安全教育をめぐる課題の共有と展望」をテーマに,タイ・マレーシア・台湾・日本の学校で展開されている安全教育の現状と課題について,各シンポジストが報告しました。 最後に,日本子ども家庭総合研究所の衞藤隆所長が,「日本における学校安全教育の課題と展望~『学校安全の推進に関する計画』を基に~」と題して総括提案をしました。これからの我が国を含めたアジア・太平洋地域における学校安全の推進に関わる社会実装のさらなる発展と,安全教育活動の一層の充実を提案し,フォーラムを閉じました。 今後も学校危機メンタルサポートセンターでは様々な活動を通じて,学校安全推進の取組に関する情報を海外及び日本全国に発信していきます。
(学校危機メンタルサポートセンター)