本学障がい学生修学支援ルームは,発達障がいのある学生の理解と,適切な支援や対応を学ぶため,2月6日(水),柏原キャンパスで「発達障がい~その理解と支援~」をテーマに講演会を開催し,教職員,学生らが参加しました。 発達障害者支援法により,高等教育機関においても適切な教育上の配慮が義務付けられ,発達障がいのある学生への対応は多くの大学で課題となっています。講演会は,昨年(2月8日)に引き続き2回目で,今年度はプール学院大学・学生支援コーディネーターの松久眞実氏を講師に迎えました。同大学は2007年度学生支援GPに採択された「発達障害を有する学生に対する支援活動」という研究テーマで取り組み,現在も発達障がいのある学生への支援を先進的に進めています。 松久氏は堺市内の特別支援学校・小学校教諭,教育委員会を経て,現在,プール学院大学短期大学部幼児教育保育学科教員として勤務しています。講演では,大学での支援のあり方や,発達障がいのある学生を支援しながらどのようにクラス運営を行うかについて,教室やカウンセリングで出会った発達障がいのある学生たちとのエピソードを交えて紹介しました。中でもADHD(注意欠陥・多動性障がい),広汎性発達障がいを有する学生たちの行動特性や適切な対応について,具体例を交えて解説しました。 質疑では,「本人に自覚はないが,何らかの支援が必要ではないかと思われる学生に対し,どのような働きかけが適切でしょうか」との質問に対し,松久氏が「障がいのことを前面に出すのではなく,リポートの書き方など学習面からアプローチし,人間関係をつくることから始めるといいと思います」と答えるなど,活発な質疑応答が繰り広げられました。
(総務企画課)